小田急が伊勢原-鶴巻温泉間に新たな車両基地…新駅の設置も視野に

小田急の新たな総合車両所を含む「都市計画道路田中笠窪線整備事業」の概略。
小田急の新たな総合車両所を含む「都市計画道路田中笠窪線整備事業」の概略。全 3 枚

小田急電鉄(小田急)は3月8日、大野総合車両所(相模原市南区)に代わる新たな総合車両基地を建設する計画を明らかにした。

相模大野駅最寄りに位置する大野総合車両所は車両のオーバーホールを含む全般検査を行なう施設で、1962年10月、住宅地に囲まれて拡張が不可能となった経堂工場と相武台工場を統合して「大野工場」として開設。当時は私鉄屈指の総合車両工場として名を馳せ、2009年12月には海老名検車区大野出張所を統合し、大野総合車両所となっている。

開設当時は私鉄屈指の総合車両工場だった大野総合車両所。その後、周辺の宅地化により拡張が困難になり、老朽化も進んだ。開設当時は私鉄屈指の総合車両工場だった大野総合車両所。その後、周辺の宅地化により拡張が困難になり、老朽化も進んだ。

しかし、開設から60年以上が経過した現在は老朽化が進んだことから、次世代型メンテナンスシステムなどを備えた環境配慮型の代替施設が企図され、2033年度の完成を目途に建設が進められることになった。

計画地は神奈川県伊勢原市内の小田原線伊勢原~鶴巻温泉間で、建設に際しては伊勢原市が進める「都市計画道路田中笠窪線整備事業」と相互に連携。新たな車両基地がまちづくりに寄与するよう、伊勢原~鶴巻温泉間に新駅を整備する検討を行なうとしている。

新たな総合車両所と新駅の位置関係。新たな総合車両所と新駅の位置関係。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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