476馬力ののEVセダン、ポールスター「ビースト」…欧米230台限定発売へ

0~100km/h加速は4.4秒

専用チューンのオーリンズ製ダンパー

グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに

ポールスター2 の「BSTエディション230」
ポールスター2 の「BSTエディション230」全 10 枚

ボルボカーズ傘下のポールスター(Polestar)は3月21日、EVセダン『ポールスター2』(Polestar 2)の高性能モデル「BSTエディション230」を欧州で発表した。納車開始は、2023年第3四半期(7~9月)の予定だ。

◆0~100km/h加速は4.4秒

同車は、2022年にポールスターが限定270台でリリースした「BSTエディション270」に続く限定車だ。今回は欧州と北米向けに、限定230台を生産する。車名の「BST」とは、ビースト(野獣)を意味する。

BSTエディション230は、「ロングレンジ・デュアルモーター」グレードのEVパワートレインを強化した。前後にそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動する。前後の2つのモーターは合計で、最大出力がプラス68hpの476hp、最大トルクはプラス2kgmの69.3kgmに強化されている。

強化モーターされたモーターは、スポーティな走行性能を生み出す。0~100km/h加速は4.4秒に短縮された。追加のパワーとトルクは、70~130km/hの速度域において、「ブースト」として利用でき、ミッドレンジでさらなる加速性能を発揮するという。

◆専用チューンのオーリンズ製ダンパー

ポールスター2 の「BSTエディション230」ポールスター2 の「BSTエディション230」

シャシーは強化されており、車高を25mmダウン。オーリンズ製の調整可能ダンパーにも専用チューンを施す。フロントストラットバー、20%剛性の高いスプリング、ブランド第一号車のプラグインハイブリッド(PHEV)スポーツクーペの『ポールスター1』に触発されたマットブラックの21インチアルミホイール、245/35R21サイズのピレリ「P Zero」タイヤを装着している。ブレンボ製4ピストンブレーキも標準だ。

ボディカラーには、専用のグリーン「Nebula」やスペースブラックを用意した。シートとステアリングホイールは、「MicroSuede」素材で仕上げられる。サイドシルやクラッディングパネルは、ボディ同色仕上げに。ドアミラーカバーは、グロスブラック仕上げだ。

オプションで、マットブラックのボディストライプが選択できる。ブレーキキャリパー、ダンパーエレメント、バルブキャップ、シートベルトなどを、特長的な「スウェーデンゴールド」仕上げにすることも可能だ。

◆グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに

ポールスター2には、スマートフォンがキー代わりになる「ポールスター・デジタルキー」を導入する。複数のユーザーが利用するカーシェアリングなどで便利な技術だ。オーナーは第三者とバーチャルキーを共有したり、他の多くのオンデマンド機能にアクセスしたりできるようになる。スマートフォンを携帯したドライバーが車両に近づくと、車両のロックが自動的に解除される。

また、グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに組み込む。これにより、「Googleアシスタント」、EV対応の「Googleマップ」、「Google Playストア」など、グーグルのサービスが車内で利用できる。自然な音声認識技術と新開発の11インチタッチスクリーンディスプレイが、新しいインターフェイスを可能にする。

グーグルのAndroidベースのオペレーティングシステムにより、常にインターネットに接続。スマートフォンのように、無線で最新情報を受信する。また、音声アシスタントのGoogleアシスタントを採用した。エアコンの温度調整やオーディオの曲の選択などを音声認識で行うGoogleアシスタントによって、ドライバーは運転に集中できる。さらに、ナビゲーションアプリにGoogleマップを導入する。Googleマップが車載化されているため、リアルタイムで交通情報などが得られる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る