【メルセデスベンツ GLC 新型試乗】ベストセラー車が初のフルチェン、進化のポイントは…島崎七生人

メルセデスベンツ GLC 新型(GLC 220d 4MATIC)
メルセデスベンツ GLC 新型(GLC 220d 4MATIC)全 16 枚

今やメルセデスベンツのSUVモデルは14車種を数える(EQシリーズ5車種、うち2車種は導入予定)。その中で『GLK』を前身にもつ『GLC』は、2020、2021年の全世界販売台数が最多の260万台だったという。そんなベストセラー車の初のフルモデルチェンジとあらば注目しないわけにはいかない。

【画像全16枚】

従前のモデル(X253)に対し新型(X254)では全長が50mm伸びたという実車は、全幅(1890mm)は変わっておらず、全体の雰囲気は見慣れたGLCのそれといったところ。これまであったルーフの4本のビードが消え、リヤコンビランプが最新のメルセデスベンツらしくスリムになるなどして、軽快な印象が増した点が違いというべきか。

◆外観以上に“時の流れ分”の進化を果たしたインテリア

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インテリアは“時の流れ分”の進化を果たした。インパネで目に止まるのはドライバー側に6度傾けた縦型11.9インチのメディアディスプレイが新たに据えられ今風となり、空調を始めとした各種操作と表示はここに。その下に最小限の物理スイッチが並び、今や小さいながらもハザードランプスイッチがその列の中央に置かれている。

またステアリングホイールには従来のトルク判定方式に代えて静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これによりハンズオフ検知機能がより的確に働くようになり、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時の使い勝手がより向上している。

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試乗車は“ブラックオープンポアウッドインテリアトリム”を装着、ウッド部分は印象的なストライプが入ったものとなっていたが、これは、そういう生地のスーツを着こなすのがお好みのユーザーなら好まれるに違いない。

室内空間そのものは前後席ともに十分なゆとりがある。後席はヘッドクリアランスの余裕も大きい。さらに後席の背もたれは、専用のラッチを使うことで背もたれを約10度起こすことができ、この状態で従来型+70リットルの620リットル、後席を畳んだ最大の状態で1680リットルのラゲッジスペースが使える。サイズは奥行き960mm、幅は1080~1290mm、カバー下は420mmと十二分だ。

◆昔懐かしいW124かW201のような小回り性も

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試乗車は新たにマイルドハイブリッドシステム(ISG)を採用した「GLC 220d 4MATIC」。搭載エンジンは2リットルのクリーンディーゼル直列4気筒ターボ(OM654M型)で、エンジン単体で197ps(145kW)/440Nmを発揮。

ISGは短時間、最大で23ps/205Nmのブーストを効かすというものだが、9速ATがソツのない働きをし、普通に走らせている限り、段付き、力不足といった事象を感じる場面はまずない。そればかりかエンジン自体、非常に軽やかでスムースに回る印象で、パワートレイン系のノイズレベルも低い。

“ドライバーズパッケージ”装着車だった試乗車ではエアサスペンションによる快適かつ安定した乗り味を示すのも上質な走りに一役買っている。またリヤアクスルステアリングは何と5.1mの最小回転半径を実現し、然るべきボディサイズのSUVながら、まるで昔懐かしいW124かW201のような小回り性を実現している。

メルセデスベンツ GLC 新型(GLC 220d 4MATIC)メルセデスベンツ GLC 新型(GLC 220d 4MATIC)

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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