ヴァレオ、第3世代となるLiDAR「SCALA3」と自動運転に効果的な「パントマイム」をデモ

ヴァレオが自動運転で課題だった誘導員や自転車などの動きをセンシングする「パントマイム」
ヴァレオが自動運転で課題だった誘導員や自転車などの動きをセンシングする「パントマイム」全 16 枚

フランスの自動車部品メーカー「Valeo(ヴァレオ)」は、5月24日からパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2023横浜」に出展する。それに先立つ5月19日、同社はテストカーによる「パントマイム」や、第3世代LiDAR「SCALA3」の検知デモを公道で実施した。

◆「人とくるまのテクノロジー展2023横浜」に出展予定

ヴァレオは今年、創業100周年を迎え、「人とくるまのテクノロジー展2023横浜」には持続可能な4つのメガトレンド「電動化の加速」「ADASの加速」「インテリアエクスペリエンスの再創出」「ライティング・エヴリウェア」に関する日本初公開4点を含む最新のイノベーションを披露するとしている。

今回、実施されたデモは、「人とくるまのテクノロジー展2023横浜」の展示ブースでは実演できない「パントマイム」と「SCALA3」を実体験できる機会として用意された。会場となったのは茨城県つくば市にあるヴァレオ・つくばテクノセンターで、パントマイムは敷地内で、SCALA3はテストカーで公道を走りながらそのセンシング状態をモニタリングする形で実施された。

◆パントマイム:自動運転で課題だった誘導員や自転車など動きをセンシング

パントマイムと言えば、身振りや表情だけで表現する演劇として知られるが、ヴァレオが提案するのも人の動きによって得られた結果を自動運転車の認知や判断に役立てようとするものになる。今年1月に米国ラスベガスで開催されたCES 2023で発表されているが、日本国内では初めての実演となった。

自動運転では一般道を走行するにあたり、歩行者や自転車など脆弱な道路利用者を認知・判別することが重要となるが、パントマイムではここに独自のアルゴリズムを活用してその認知を実現する。認知できるのは、「交通整理員」「自転車」「警察官」「歩行者」で、そのアクションは「アクション未検出」のほかに、「停止」「左折」「右折」「前進」「路肩に停車」となる。

ヴァレオジャパンのコンフォート&ドライビングアシスタンスシステムズR&Dディレクターの伊藤善仁氏は、「現在のシステムでは突然発生する工事や事故発生時で実施される人による交通整理を理解することはできず、自動運転車は停止せざるを得ない。パントマイムは複雑な道路環境での課題解決へ向けたひとつの提案」と説明した。

この日のデモでは、交通整理員が車両の動きを指示している状況と、前方を走行する自転車の動きを検知する方法で実施された。整理員が手を上げて停止を求めるとモニター上には「路肩に停車」する指示として認識。手で招く格好をすると「前進」として認識した。また、この時、歩行者が横切っても認識するのは整理員だけ。道路での指示者とそのアクションの分類が反映された格好だ。


《会田肇》

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