ロールスロイス『カリナン』、宇宙の美しさと神秘を探求する「ブルーシャドー」登場…世界限定62台

青いボディカラーは地球の大気圏上層の深い青色を捉えた色

天井装飾「スターライト・ヘッドライナー」に月の刺繍

前後シートに宇宙から見た地球をイメージしたアートワーク

ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」
ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」全 10 枚

ロールスロイス・モーターカーズ(以下、ロールスロイス)は5月30日、SUV『カリナン』の「ブラックバッジ」をベースにした「ブルーシャドー」を欧州で発表した。世界限定62台で、ロールスロイスのプライベートオフィスを通じてのみ販売される予定だ。

写真:ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」

◆青いボディカラーは地球の大気圏上層の深い青色を捉えた色

ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」

同車は、大気圏が終わり、宇宙空間が始まる地上100kmの上空地点の見えない境界線、「カーマンライン」に着想を得て開発された。宇宙の美しさと神秘を探求するモデルになるという。

ボディカラーの「スターダストブルー」は、地球の大気圏上層の深い青色を捉えたものだ。サテン調のグリルサラウンドとエアロバンパーのインサートセットには、地球に帰還するスペースシャトルを大気圏突入時の高温から守るために使われたサーマルタイルの仕上げを再現している。

ロールスロイスのフードマスコットの「スピリット・オブ・エクスタシー」にも、特別な仕上げが施された。宇宙船に使われる素材からインスピレーションを得て、3Dプリント技術でチタンに青い色合いのラッカーを薄く塗布し、チタンのグレインテクスチャーにパールのような光沢が加えられている。スピリット・オブ・エクスタシーのベースには、ブラックバッジのインフィニティロゴとプライベートコレクションの名称の「ブルーシャドー」が、チャールズルーで刻まれた。さらに、ブルーシャドーのホイールには、半透明のラッカーが使用されている。

◆天井装飾「スターライト・ヘッドライナー」に月の刺繍

ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」

カーマンラインでは、地球の大気圏の端が幻想的な青い光輪のように見えるという。青空から宇宙の闇へと移るこの変化は、独自のペイントを施したブルーシャドーのフェイシアとドアパネルに表現された。5種類の青と深い黒と組み合わせた6層のペイントを重ね、立体的な美しさを生み出している。

仕上げには、青と透明なガラス粒子を配合したクリアコートで、深みと光沢を加えた。その比率は、0.05%という数%単位で正確に決められている。さらに、ライトブルーのアノダイズド加工と、ブルーシャドーのエングレービングが施されたプライベートコレクション独自のビスポークのクロックがあしらわれている。

ブルーシャドーは、ロールスロイスならではの天井装飾「スターライト・ヘッドライナー」をさらなる高みに引き上げた、と自負する。多くの星が囲む繊細な月の刺繍が、乗員を宇宙の彼方へと誘うという。多数のクレーターがある月面を立体的に表現したこの刺繍には、5色の糸を用いられ、それぞれに異なる技法で独特な質感を生み出している。刺繍には25万ものステッチを施し、丸2日かけて完成する。

このスターライト・ヘッドライナーには、合計1183個の星のようなライトが配された。そのうち799個がホワイト、384個がブルー。それぞれの位置は手作業で正確に決められ、レザーのキャンバスにパンチングされた穴を通して配置される。ヘッドライナーの神秘的な雰囲気をさらに高めるために、光ファイバーのスターのきらめきは強調され、より魅惑的な輝きが生まれるという。

◆前後シートに宇宙から見た地球をイメージしたアートワーク

ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」ロールスロイス・カリナン・ブラックバッジ の「ブルーシャドー」

ロールスロイス初の試みとして、前後シートには宇宙から見た地球をイメージして、独自のパーフォレーテッドアートワークが施された。レザーに施された無数の小さな穴からなるパターンは、大陸や海の上に渦巻く、有機的で絶えず変化する雲を想起させるという。

このパーフォレーションには2種類のサイズがあり、直径0.8mmの小さなパンチングが陸を、それより少し大きい1.2mmのものが海を、その間にあるレザーの余白部分が雲を表現している。それぞれのシートには約7万5000個の穴があり、すべてひとつずつ配置された。ロールスロイスのビスポークコレクティブにふさわしい高い品質を実現するために、このパターンのデザインには2週間を要し、5回の試行を経ている。

シートのパーフォレーションパターンは、ピクニックテーブルの背もたれにも施された。ピクニックテーブルは、ピアノブラックの化粧板で仕上げられた。各テーブルの最上部のラッカー層には、コレクションのテーマを表すテキストが刻まれ、ポリッシュ仕上げのアルミで縁取られている。

《森脇稔》

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