高回転小型モーターは今やトレンド、AVLの30000rpmモーター…人とくるまのテクノロジー展2023

AVLブース(人とくるまのテクノロジー展2023)
AVLブース(人とくるまのテクノロジー展2023)全 7 枚

電動化への動きが加速する中、車両軽量化や乗員スペースの確保を目的としたモーターの小型化は、最も重要なテーマであるといわれている。このソリューションとして、AVLは30000rpmの小型モーターを開発した。

AVLは1978年にオーストリアで創業された主として開発、シミュレーション、テストを行うモビリティテクノロジー企業である。言ってみれば自動車開発の裏方でもあり、顧客は従来主にサプライヤーが中心だったという。

ところが電動化が進むにつれて顧客層も変化して、今では自動車メーカーが半分を占めるようになったのだそうだ。AVLが作り上げた30000rpmのモーターがどれだけ高回転かというと、トヨタが『プリウス』を発売した当初のモーター回転数は5600rpmだったから、その6倍。こうなると振動や冷却などの問題が表面化する。また、モーターの発生するトルクはその寸法に依存するそうだが、出力はトルクと回転数の積であるため、高回転化によって小型化も可能になるという。


《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

+ 続きを読む

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  3. スズキ初の量産EV『eビターラ』に期待の声!「リーフとどっちが安い?」など価格に注目集まる
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. 「高級感マシマシ!」新プライバシーガラス採用のトヨタ『センチュリーSUV』改良モデルに熱視線!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る