[システム構築学大全]1ランク上を行く「お手軽外部パワーアンプシステム」とは?

「4ch外部パワーアンプ」の一例(DLS・CCi44)。
「4ch外部パワーアンプ」の一例(DLS・CCi44)。全 3 枚

カーサウンドの進化法を、「システム構築」という側面から考察している当特集。今回は、スタンダードなメインユニットを核として作り上げる1ランク上の「外部パワーアンプシステム」を紹介する。これを実行すると手軽に本格サウンドを楽しめる。さて、その中身とは…。

【画像全3枚】

◆「外部パワーアンプ」を導入するなら「サブウーファー」も鳴らすべき!?

前回は、スタンダードな「AV一体型ナビ」を核として構築する「外部パワーアンプシステム」について解説した。スタンダードな「AV一体型ナビ」の中にはシステムの発展性が低いモデルも多くあるが、そうであっても「外部パワーアンプシステム」を組めること、そしてそうすることによって得られるメリットの内容を説明したのだが、今回はそれを発展させる術を解説していく。

やり方はいくつかあるのだが、まずお薦めしたいのは「フロント2ウェイ+サブウーファーシステム」だ。これはつまり、「4ch外部パワーアンプ」を使って「フロントスピーカー」と「サブウーファー」の両方を鳴らすというシステムだ。

前回も説明したように、スタンダードな「AV一体型ナビ」を核とする「外部パワーアンプシステム」では、「外部パワーアンプ」には2ch分の出力が備わっていればOKだ。しかしそこで敢えて「4ch外部パワーアンプ」を導入し、そうすると2ch分の出力が余るので、それを使って「サブウーファー」もドライブする。そうするとサウンドが一層本格化する。

そうなるポイントは主には2つある。まず1つ目は「重低音を充実させられること」だ。クルマでは重低音が不足しがちだ。なぜなら、ドアには口径の大きなスピーカーを取り付けられないからだ。重低音を鳴らすには、振動板は大きくなければ無理なのだ。ゆえに「サブウーファー」を導入すれば、それにて重低音をしっかり鳴らせるようになる。

「4ch外部パワーアンプ」の一例(DLS・CCi44)。「4ch外部パワーアンプ」の一例(DLS・CCi44)。

◆「パワードサブウーファー」を使うより、良質な重低音を鳴らせる!?

なお「サブウーファー」を導入しようとするのなら、パワーアンプが内蔵された「パワードサブウーファー」を使うという手もあるが、そこを敢えてパワーアンプを内蔵しないモデルを選びそれを「外部パワーアンプ」にてドライブすると、より濃厚な重低音得られやすくなる。ものにもよるが、「パワードサブウーファー」の内蔵パワーアンプはコストや大きさ的な制約の中で作られている。ゆえに性能的な限界点がある程度低くならざらるを得ない。しかし「外部パワーアンプ」ならばそういった制約が緩くなるので、パワー的にも音質性能的にもより良いモデルを選択可能だ。

そして利点の2つ目は、「より緻密なサウンドコントロールを行いやすくなること」だ。「4ch外部パワーアンプ」の中には「クロスオーバー機能」が搭載されたモデルが多くあり、そのような機種を選択すれば、ドアスピーカーと「サブウーファー」に対して“役割分担”をさせられる。そうするとドアスピーカーに無理に重低音を鳴らさせなくても良くなるので、濁った重低音が聴こえてこなくなる。そして重低音がダブって聴こえてこなくなるので(重低音がドアスピーカーと「サブウーファー」の両方から聴こえてこなくなるので)、サウンドの一体感が出しやすくなる。

「2ch外部パワーアンプ」の一例(DLS・CCi2)。「2ch外部パワーアンプ」の一例(DLS・CCi2)。

◆「メインユニット」に「クロスオーバー」が搭載されていれば、他のやり方も選択可能に!

ただし、愛用の「メインユニット」に「クロスオーバー機能」が搭載されている場合には、サウンドチューニングは「メインユニット」側で行った方が有利だ。「メインユニット」に搭載されている「クロスオーバー機能」の方が、「外部パワーアンプ」に搭載されているそれよりも詳細な設定を行えるからだ。なのでそうであれば「4ch外部パワーアンプ」は用いずに、「2ch外部パワーアンプ」+「パワードサブウーファー」にて「フロント2ウェイ+サブウーファーシステム」を組んでも良い。

とはいえ「4ch外部パワーアンプ」を用意しておくと、その他の応用術も可能となる。それは「4ch外部パワーアンプを用いたバイアンプシステム」だ。「バイアンプシステム」とは以前の記事でも触れたように、パワーアンプの出力の1chずつをフロント2ウェイスピーカーの1つ1つのスピーカーユニットにあてがう鳴らし方のことを指す。

使用しているスピーカーの「パッシブクロスオーバーネットワーク」がそれに対応している必要があるが、そうであればこれが可能となるので、スピーカーの駆動力が上がりサウンドクオリティがもう1ランク向上するのだ。

なお次回の記事にて、この「4ch外部パワーアンプを用いたバイアンプシステム」についてさらに踏み込んで解説する。乞うご期待。

《太田祥三》

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