メルセデスベンツ『Gクラス』、V8最終モデルは421馬力…世界限定1500台

特別な「マヌファクトゥーア」塗装

オフロード走行向けの「Gモード」

ひと目でGクラスと識別できるデザインを継承した現行型

メルセデスベンツ G 500 ファイナルエディション
メルセデスベンツ G 500 ファイナルエディション全 10 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は6月28日、SUV『Gクラス』のV8エンジンを積む最終モデル「G 500ファイナルエディション」を世界限定1500台販売すると発表した。

◆特別な「マヌファクトゥーア」塗装

メルセデスベンツ G 500 ファイナルエディションメルセデスベンツ G 500 ファイナルエディション

ボディカラーは、メタリック塗装のオブシディアンブラック、「マヌファクトゥーア」塗装のオパリスホワイトマグノ、マヌファクトゥーア塗装のオリーブマグノの3色。それぞれ500台を限定生産する予定だ。

メルセデスベンツは1993年、Gクラスに初めて8気筒エンジンを搭載した。この「500 GE V8」の誕生30周年を祝う意味も、G 500ファイナルエディションには込められている。

G 500ファイナルエディションには、5ツインスポークデザインの20インチAMGアルミホイールを装備した。このホイールはボディ同色で塗装され、ボディカラーがマヌファクトゥーアのオリーブマグノの場合、光沢仕上げとなる。他の2種類のボディカラーを選ぶと、ブラックのハイグロス仕上げが施される。さらに、スペアタイヤカバーなどに、「FINAL EDITION」の文字が添えられた。インテリアは、ボディカラーに合わせて、新しいマヌファクトゥーアのフルレザーパッケージを専用装備している。

◆オフロード走行向けの「Gモード」

G 500ファイナルエディションには、排気量3982ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は421hpを発生する。

「ダイナミックセレクト」によって、路面や走行状況に応じて、瞬時に5つのドライブモードを切り替えることができる。エンジンやトランスミッション、サスペンション、ステアリング、先進運転支援システム(ADAS)の特性によって、「コンフォート」、「スポーツ」、「エコ」、「インディビジュアル」、「Gモード」の5モードが選択できる。

Gモードは、3つのディファレンシャルロックのいずれかを作動させる、または通常より2倍以上の駆動力を発揮するオフロード用低速ギアの「LOW RANGE」を選択した場合に有効になる。このオフロードモードは、シャシーの調整式ダンパーとステアリング、アクセル特性を変更し、不要なシフトチェンジを行わないことにより、最適なコントロールと最大限の悪路走破性を確保した。作動時には、小さな「G」のアイコンが、インストゥルメントクラスターに点灯する。

◆ひと目でGクラスと識別できるデザインを継承した現行型

選択したドライブモードに応じて、「コンフォート」、「スポーツ」、「オフロード」の3種類のステアリング特性を切り替えることができる。オンロードでは快適かつスポーティな操舵感が確保される一方、未舗装の不整路では直接的で正確なフィードバックが得られる。さらに、いずれの場合も、充分なパワーアシストが行われる。

伝統の悪路走破性は健在だ。フロントアクスルのダブルウイッシュボーンは、サスペンションのサブフレームを介さず、ラダーフレームに直結させた。リアはリジットアクスルとした。悪路走破性の高さを示すアプローチアングルは31度、デパーチャーアングルは30度、ランプブレークオーバーアングルは26度。最低地上高は241mmとしている。

現行Gクラスは2018年1月、デトロイトモーターショー2018で発表された。ボディのデザインは角が立ったスクエアなもの。ひと目でGクラスと識別できるデザインが継承された。その一方、インテリアのデザインは大幅にモダン化。2つの大型12.3インチディスプレイモニターが2個並ぶダッシュボードは、デジタルコクピット化が図られている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る