ビッグモーターの保険金不正問題、東京海上日動が被害回復を宣言…代理店契約は解消へ

ビッグモーター(イメージ)
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東京海上日動火災保険は、ビッグモーターで車を修理した顧客の不安を取り除き、実際に不正な修理を受けた顧客の被害回復に向けて対応すると発表した。同時に、今後ビッグモーターと保険代理店委託契約の解約に向けて協議する。

東京海上日動火災保険本社東京海上日動火災保険本社

東京海上日動は、事故にあった顧客に対してビッグモーターへの入庫を勧めてきたが、ビッグモーターの従業員が入庫した車両を故意に傷付けて保険金を水増し請求していた行為が発覚した。東京海上日動では、こうした行為は「信頼関係を裏切り、保険金を搾取していたとの認識で、大変遺憾に受け止めている」とし、顧客の被害回復を最優先事項として取り組む方針。

東京海上日動は保険金不正請求につながるビッグモーターによる不正修理の被害に遭ったか、被害に遭った可能性のある顧客に対して、車の修理結果に対する不安を取り除き、実際に不正な修理を受けらた顧客の被害回復に向けて対応していく。

顧客向けの専用コールセンターを設置した。過去3年間、事故に遭った車をビッグモーターの自動車修理工場で修理した顧客に対して書面で順次、連絡する。ビッグモーターによる水増し請求がなければ、修理の際、自動車保険を使用しなかったと想定される顧客には、水増し請求が判明した時点で「保険金の請求がなかったと仮定した場合の保険料」と「実際に支払った保険料」の差額や「正しい修理金額」を確認して連絡する。「正しい修理が行われていれば保険金の請求を行わなかった」と顧客にては、自動車保険の等級を訂正する。

東京海上日動ではビッグモーターに対して第三者による調査委員会を設置して過去の修理事案の全数調査を実施すること要望している。

さらに、今後、顧客の保護を前提にビッグモーターと代理店委託契約の解約に向けて協議する。代理店委託契約を解約した場合、現在ビッグモ
ーターを代理店として保険に加入している顧客の契約に関しては、顧客の意向も踏まえてビッグモーター以外の代理店での取り扱いに移して有効に継続させる。

ビッグモーターとの保険代理店契約はすでに、損害保険ジャパンが終了する意向を公表している。

《レスポンス編集部》

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