ピニンファリーナ、1900馬力のEVスピードスター『B95』発表…世界限定10台

アウトモビリ・ピニンファリーナ B95
アウトモビリ・ピニンファリーナ B95全 10 枚

アウトモビリ・ピニンファリーナ(Automobili Pininfarina)は8月17日、新型スピードスターの『B95』を、「モントレー・カーウィーク2023」で初公開した。

写真:アウトモビリ・ピニンファリーナ B95


◆0~100km/h加速は2秒以下で最高速は300km/h以上

B95は、アウトモビリ・ピニンファリーナの未来の新コレクションの第一弾で、目の肥えた顧客のためのコレクターズアイテムとして、世界限定10台を生産する。ベース価格は440万ユーロ(約6億9985万円)だ。

B95は、次世代電動SUVを提案するコンセプトカー『プーラ・ビジョン』のデザインからインスパイアされたディテールを備える。車名のB95の「B」はバルケッタのB、「95」はピニンファリーナの95周年を意味している。

EVパワートレインは、ハイパーGT『バッティスタ』用をベースに、B95専用のチューニングを施した。4個のモーターは、最大出力1900psを発生。それぞれのモーターが各ホイールを駆動する。ドライブモードは5種類で、フルトルクベクタリングテクノロジーを採用。0~100km/h加速は2秒以下、最高速300km/h以上の性能を可能にする。

リチウムイオンバッテリーは蓄電容量が120kWh。液冷式T字型バッテリーパックはカーボンファイバーハウジングに収納される。最大出力270kWのDC急速充電器を利用すれば、25分でバッテリー容量の8割を充電できる。

アウトモビリ・ピニンファリーナ B95アウトモビリ・ピニンファリーナ B95

◆世界初の電動調節式エアロスクリーン

B95はオープントップでのドライビング体験をさらに向上させるため、世界初の電動調節式エアロスクリーンを装備した。往年の戦闘機から着想を得たエアロスクリーンは、透明なポリカーボネート製で、むき出しのアルミ製サポートを備えている。エアロスクリーンを上下に調節することによって、快適性を追求する。

モントレー・カー・ウィーク2023で初公開されたB95のボディカラーは、メタリックの「ブロンズ・スペルガ」で仕上げられた。フロントと運転席ドーム上部の「ジャッロ・アルネイス」とコントラストを形成する。ブラック・グロスで描かれた「95」のレタリングが、アクセントとして添えられた。

ボディカラーと対照的に、「ブラック・エクスポーズド・シグネチャー・カーボン」を各部に配した。フロントのカーボンファイバー製スプリッター周辺とリアのエアロアウトレット周辺にも、同様のコントラストをあしらっている。

アウトモビリ・ピニンファリーナ B95アウトモビリ・ピニンファリーナ B95

◆シートはクラシカルなレーシングカーをイメージ

カーボンファイバー製ダッシュボードは、広げた翼のような雰囲気を演出する。ダッシュボードに使用されているタンレザーには、特別なエンボス加工が施された。ブラッシュドアルミ製のブラックアルマイト加工とのコントラストを追求している。

シートにも、タンレザーが使用された。シートはクラシカルなレーシングカーをイメージし、乗員を曲線で包み込むようにデザイン。シートは、快適性と保護性能を重視した形状だ。プーラ・ビジョンのシートから着想を得て2つの部分で構成され、特別なアルミ製インサートを備えている。

ヘッドレストには、ピニンファリーナのロゴが電子溶接された。千鳥格子模様の生地が使用されている。シート、ドアインテリア、ダッシュボードには、ブラックとタンのコントラストステッチが施されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 放置した夏の汚れがニオイに変わる前に! プロ目線で学ぶ車内清掃の正解~Weeklyメンテナンス~
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. RAYSからコスパ最強シリーズ「RSS」が爆誕!“各車種専用設計”でもうホイール選びは迷わない、冬も夏も即戦力だPR
  5. 名車復活! ホンダ『CB1000F』11月14日発売が決定、価格は139万7000円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る