VWのキャンピングカー、『カリフォルニア』次期型はPHEVも設定…コンセプト発表

フォルクスワーゲン・カリフォルニア・コンセプト
フォルクスワーゲン・カリフォルニア・コンセプト全 10 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は、新型キャンピングカー『カリフォルニア・コンセプト』を、ドイツ・デュッセルドルフで8月26日から9月3日に開催された「キャラバンサロン2023」で初公開した。

写真:フォルクスワーゲン・カリフォルニア・コンセプト


◆全高2000mmに達するポップアップルーフ

同車は、次期『カリフォルニア』を示唆したコンセプトカーで、ほぼ市販バージョンだ。『マルチバン』新型のロングバージョン(全長5173mm)をベースに、全高2000mmに達するポップアップルーフを追加。室内には、キャンプに必要なさまざまな装備を採用する。

現行型に対して、全長と全幅を拡大したカリフォルニア・コンセプトは、居住性や快適性、安全性、柔軟性をさらに向上させた。デュアルスライドドアを採用。車外からでも利用できるキッチンを備えた新しい3ゾーンコンセプトを導入する。キャンパーの主要機能は、新開発のタブレット型コントロールユニット、スマートフォン向け「Cali on Tour」アプリ、インフォテイメントシステムから操作できる。

また、パワートレインには、歴代カリフォルニアで初めて、プラグインハイブリッド(PHEV)を用意する。これにより、EV走行を可能にした。新しい「MQB」プラットフォームは、乗り心地を向上させ、より多くのアシストシステムを搭載している。

フォルクスワーゲン・カリフォルニア・コンセプトフォルクスワーゲン・カリフォルニア・コンセプト

◆歴代カリフォルニア初の両側スライドドア

歴代カリフォルニアで初めて、キッチン側にもスライドドアが装備された。この両側スライドドアにより、車両周辺のスペースが広く使えるようになり、キャンプでの利便性が高まった。

現行のカリフォルニアは、左側のBピラーまで伸びるキッチンエリアと右側のスライドドアが特長で、このドアがメインエントランスとなっていた。そのため、折りたたみ式のキャンピングチェア、折りたたみ式テーブル、オーニングは、車両の右側に設置されていた。

カリフォルニア・コンセプトでは、運転席側に追加されたスライドドアと車内後方に配置されたキッチンスペースにより、キャンプ時には車体左側を開放することができるようになった。キャンピングカーとしてのカリフォルニアは、これまで以上に多目的に使えるようになったという。コンセプトカーの左側には折りたたみ式のアームオーニングが、右側にはサンセイルが装備されており、車両の両側を日差しや雨から保護する。サンセイルは簡単にセットアップが可能。オーニングには一体型クランクも付属しており、オーニングハウジングに安全に収納できる。

フォルクスワーゲン・カリフォルニア・コンセプトフォルクスワーゲン・カリフォルニア・コンセプト

◆豊富に設けられた収納スペース

電気式パーキングブレーキが装備されているため、運転席と助手席の間のスペースが有効活用できる。フロントの高さ調節式回転シートの下には実用的な引き出しがあり、リアの各シートにも収納スペースが設けられた。運転席や助手席の後方には、取り外し可能な収納スペースを用意した。

また、冷蔵庫の後ろにあるキッチンの食器棚にも、収納スペースを設けた。さらに、ベッドエクステンションの下にも独立した収納スペースがある。

室内は、ルーフフレームに調光可能な照明を装備した。食器棚の背景照明は、さまざまな色が用意されており、気分に合わせて調整できる。キッチンユニットには、取り外し可能なテーブルライトが内蔵された。さらに明るさが必要な場合は、オーニングアームのLEDライトが利用できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  4. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
  5. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る