ホンダが新型SUV『WR-V』を先行公開…全量インドから供給、2024年春発売

ホンダ WR-V
ホンダ WR-V全 17 枚

ホンダは11月16日、日本市場で2024年春発売予定の新型SUV『WR-V』をホームページ上で先行公開した。インドで6月に世界初公開した『エレベイト』をWR-Vのモデル名で日本市場に投入するもので、車両もインドから全量供給される。価格は200万円台前半からを予定しているという。

【画像全17枚】

なおホンダは東南アジアでもコンパクトSUVのWR-Vを販売しているが、日本向けはインド製エレベイトがWR-Vを名乗る。

◆競合に対しての優位性

WR-Vのパッケージを担当した本田技術研究所デザインセンターの黒崎涼太氏によると、「パッケージは、ダイナミックで力強いエクステリアと、カテゴリートップクラスのインテリア空間との両立を目指して設定している。全長は4325mm、全幅は1790mm、全高は1650mm、ホイールベースは2650mmとなっている」という。

さらに「競合に対するパッケージの優位点としては車両感覚のつかみやすいスクエアですっきりとした視界、競合車に対して圧倒的に広い頭上空間と後席空間を持っている。さらに広大な荷室があるので競合に対し大幅な優位性を持っている」とも黒崎氏は解説する。

◆ヴェゼルとのすみ分けはどうする?

全高こそ同じコンパクトSUVに属する『ヴェゼル』よりも70mm高いが、全長、全幅はほぼ同サイズとなるが、WR-V商品企画担当のホンダ日本統括部商品ブランド部の佐藤大輔氏は「ヴェゼルとのすみ分けも我々ポジショニング上、大事であると考えている」とした上で、「これをいかにすみ分けていくか、我々は価格帯、強み、イメージの3つの観点ですみ分けていく」と明かす。

このうち価格帯について佐藤氏は「250万円以下のWR-V、そして基本的にはHEVがメインとなってくる300万円前後のヴェゼルというところですみ分ける」と語る。

というのも「この10年で唯一SUVのみが市場シェア、台数ともに伸びているセグメントになっており、なかでも今一番伸びているのが200万~250万円の価格帯で、そこに対して我々がアプローチできていないというラインナップ上の課題があった」からだ。

◆ホンダが手薄で、好機もある市場セグメント

さらに佐藤氏によると「SUVの価格帯別パワートレインをみると、やはり250万円以下の市場では7割超がガソリン車でまだまだガソリン車が多くを占める市場となっている。この市場に対してWR-Vの好機がある」とし、WR-Vは1.5リットル自然給気エンジンのみで250万円以下の市場に参入する。

残る2つのすみわけに関して佐藤氏は「ヴェゼルは流麗でクーペライクな都市型SUVのデザインおよびe:HEVのスムーズな走りが強みである一方で、WR-Vは堂々とした力強いデザイン、クラストップレベルの居住性と荷室空間を有している。またイメージに関しては、ヴェゼルで都市型コンパクトSUVとしてのイメージを獲得できている一方でWR-Vは、まだヴェゼルで獲得できていないアウトドアが似合う非常にユーティリティの高さ等もあるので、アクティブSUVであるというところをしっかりポジショニング上も訴求することですみ分けていきたいと考えている」とした。

◆アジア連合で開発

WR-Vの開発責任者を務めるホンダ四輪事業本部四輪開発センターの金子宗嗣氏は「開発は実はタイを中心にしてインド、それから日本でプロジェクトチームをつくり進めてきた。日本、タイ、インドのすべてのプロジェクトメンバーの魂が入っている。デザイン、パッケージもさることながら性能面、品質面すべてにおいて我々万全の商品を準備している」と自信をみせる。

さらに「ホンダのSUVのラインアップとしてBセグメントの、安い価格帯のところは手薄だったのは事実。そこに入れていきたいというのは、(日本に限らず)どこの地域でも一緒」とした上で、日本向けモデルに関して「インドで集中生産する」と明かす。

ホンダはこれまでアメリカやタイで生産したモデルを日本で輸入販売したことがあるが、インド製モデルはもちろん「初めて」(金子氏)となる。

《小松哲也》

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