デンソー製燃料ポンプ搭載のホンダ車でエンスト、追突死亡事故が発生[新聞ウォッチ]

改善箇所。車両は一例
改善箇所。車両は一例全 8 枚

今年も残すところあとわずかだが、この期に及んで自動車部品最大手のデンソー製燃料ポンプによる不具合の問題がエスカレートしている。

すでに、デンソー製の燃料ポンプに不具合が相次ぎ、ホンダやダイハツ、トヨタ自動車などで国内累計380万台を超えるリコール(回収・無償修理)の届け出がされているが、このうち、その搭載した車が、今年7月、高速道路上でエンストを起こして停車後、追突され、同乗者が死亡していた事故が発生していたという。

きょうの朝日が1面準トップで「デンソー製搭載追突され死亡、ポンプ不具合エンスト」との見出しで掲載。関連記事を社会面にも「突然減速安全なはずが」などと、事故で父親を失った兵庫県の男性の証言として、当時の状況などを詳しく取り上げている。

朝日によると、事故は7月30日昼、鳥取市の鳥取自動車道のトンネル内で発生。鳥取県警によると,50代の男性が2018年に購入したホンダの軽乗用車を運転していたところエンストし、道路脇に停車。後ろから走ってきた車に追突され、後部座席の父親が死亡し、運転していた男性と母親はけがをしたという。

事故車をホンダなどが解析したところ、燃料ポンプの不具合でエンストを起こし、走行できなくなっていたことがわかったそうだ。

デンソー製燃料ポンプの一連の不具合に関連して、死亡事故が明らかになったのは初めてだそうだが、ホンダでは「事故の直接的な原因ではないとして、この事故については公表していない」とも伝えている。リコール対象車は、一刻も早く正しいポンプに交換することをおススメしたい。

2023年12月13日付

●内閣不信任案提出へ、立民、与党、世論の逆風懸念(読売・4面)

●ビッグモーターに300億円、破綻回避へ、三井住友銀調整(読売・8面)

●EV普及目標見送りか、ゼロエミッション車日本・産油国慎重、COP28合意文書(読売・9面)

●危険運転あり方「検討」法相言及「高速度」の定義曖昧(読売・34面)

●デンソー製搭載追突され死亡、ポンプ不具合エンスト(朝日・1面)

●日産、自社株5%取得(朝日・7面)

●白いロマンスカー最後の雄姿、鉄道ファン引退惜しむ(毎日・18面)

●ヤマハ発動機、タンザニアで宅配事業(産経・10面)

●24年問題対策へ運転手層広げる、日本自動車工業会会長に就任する片山正則氏(東京・6面)

●米労組、ホンダなど3社を告発(日経・15面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る