「プレミアムスマートEV市場を開拓する」NIO、フラッグシップEV『ET9』正式発表

NIO フラッグシップEV『ET9』
NIO フラッグシップEV『ET9』全 6 枚

中国、西安で12月23日に開催された「NIO Day2023」で、中国のEVブランド「NIO」がスマートEVの新たなフラッグシップ『ET9』を正式に発表した。

「ET9は最新の技術研究開発の成果を統合し、フラッグシップ風の外観、広々とした内装、没入感のある体験、効率的な充電、そしてスマートな技術を完璧にパッケージ化した」と同社はアピールする。

ET9は新世代の高級ビジネスユーザーを対象に設計され、洗練された快適さと安全性を提供するスマートEVのフラッグシップ。全長5325mm、全幅2016mm、全高1620mm、ホイールベース3250mmという堂々たるプロポーションのET9は、キャビンスペース、快適さ、安全性、操舵性を満たす“Landjetデザイン”だとしている。

NIO フラッグシップEV『ET9』NIO フラッグシップEV『ET9』

ET9は4席レイアウトを採用し、革新的な"Sky Island"と"Executive Bridge"によってファーストクラスのような快適さを創造するという。"Executive Bridge"つまり後席空間には、乗客用に360度調整可能な多機能トレイテーブルを用意し、ワンクリックで11の調整が可能なクッション幅582mm、最大背もたれ調整角度45度を持つ後部座席は、24の自社開発特許技術を採用し、快適な体験を提供する。

ET9は、「17の世界初の技術、52の先進技術、525の特許出願を含む100以上のNIO全技術を統合し、電気自動車の新たな技術基準を設定する」。また、中国初の全領域900Vアーキテクチャを搭載し、最高電圧925V、充電ピークパワー600kW、充電ピーク電流765Aを誇る。3分間で完了するバッテリー交換や、わずか5分間の充電で255km分の航続距離を延長することも可能と説明する。

なお、2024年にNIOは、1000台のバッテリー交換ステーションと 2万台の充電器を構築し、ユーザーの充電エクスペリエンスをさらに強化するとしている。

NIO フラッグシップEV『ET9』NIO フラッグシップEV『ET9』

NIOのスーパーコンピューティングプラットフォーム「Adam 2.0」は、自動運転、デジタルコックピット、インテリジェントシャーシ、ボディ、電動パワートレイン、クラウドの6つの主要領域での計算機能をサポートする。NIOは初の5nm自動車グレードチップを初公開し、これによりET9は複雑な道路条件に対応し、平坦な表面を走行するような運転体験を提供することが可能となる。

NIOの創設者でCEOのウィリアム・リー氏は、「ET9は、イノベーションと技術開発の新たな高みに到達し、業界をリードするというNIOの決意、自信、野心を表している。プレミアムスマートEV市場を開拓し、ユーザーに高品質の製品とサービスを提供する」とプレゼンテーションの中で語っている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る