アウディの大型SUV『Q7』、2度目の大幅改良でモデルライフは9年目へ

アウディ Q7 改良新型
アウディ Q7 改良新型全 10 枚

アウディは1月30日、大型SUV『Q7』(Audi Q7)の改良新型を欧州で発表した。2015年に登場した現行型が、2019年に次ぐ2度目の大幅改良を受け、商品力を引き上げている。

改良新型には高輝度LEDヘッドライトが標準装備され、マトリクスLEDヘッドライトもオプションで用意された。「アウディレーザーライト」を備えたHDマトリクスLEDヘッドライトも用意されている。それぞれ24個のLEDとハイパワーレーザーダイオードで作動し、レーザーテクノロジーを象徴するブルーのアンビエントライトがヘッドライトに組み込まれる。レーザーライトは70km/h以上で作動し、ハイビームの照射範囲を拡大する。

最上位グレードのヘッドライトには、新たに「デジタルデイタイムランニングライトシグネチャー」が採用された。ダッシュボードの「MMI」を通じて、4 種類のライトシグネチャーが切り替えられる。デイタイムランニングライトの位置が高くなったことで、Q7 はよりワイドな外観となり、表情も豊かになった、と自負する。また、Q7では初めて、デジタル化されたOLEDテールライトもオプションで設定された。

このデジタルOLEDテールライトには、アシスタンスシステムと連動した接近表示機能が備わる。停車中のQ7に後方から2m以内に近づくと、コントロールユニットがすべてのデジタルOLEDを自動的に点滅させ、追突を防止する。その他の機能には、ダイナミックターンシグナル、バリアブルターンシグナルがある。

改良新型では、ベースモデルのシートステッチにコントラストカラーのグレーが標準装備された。また、9種類のデコラティブインレイから選択できる。ベースモデルには、ナチュラルエルムバールシルバーを採用した。「Sラインスポーツパッケージ」には、マットカーボンツイル、マットブラッシュドアルミニウムが用意している。

また、Q7 をさらにパーソナライズできる 3 種類の仕上げを新たに設定した。スポーティな外観を演出するメタリック仕上げには、サヒールゴールド、アスカリブルー、チリレッドが追加された。アルミホイールは、20インチから22インチまで5種類のデザインをラインナップ。21インチ以上のホイールには、ブラックメタリック、グレイシルクマット(グロスブラックインレイ付)、ダイヤモンドカットブラックメタリックが用意されている。

アップデートの一環として、アウディはアプリの種類も増やした。サードパーティプロバイダーの人気アプリ(「Spotify」や「Amazon music」など)が、初めて直接利用できるようになった。定期的なソフトウェアアップデートと拡大するアプリの種類により、インフォテインメントシステムの個性化を図る。

ドライバーアシスタンスシステムでは、サラウンドディスプレイがアップグレードを受けた。「アウディバーチャルコクピット」に、車線変更警告、車間距離警告、交差点アシスト、信号機情報などが、フルHD画質で表示される。V6エンジン搭載車の標準装備には、19インチアルミホイール、アルミルーフレール付きグロスパッケージ、パーキングアシストプラス付きバックカメラ、ハイビームアシストなどが追加された。その他の装備としては、コンフォートセンターアームレスト、アプリ用ストアが統合されたスマートフォンインターフェイス、アウディフォンボックスなどがある、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  2. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  3. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  4. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る