キャデラック最強セダン、668馬力『CT5-Vブラックウィング』に改良新型…6速MTが標準

キャデラック CT5-V ブラックウィング 改良新型
キャデラック CT5-V ブラックウィング 改良新型全 10 枚

キャデラックは、ミドルクラスの高性能スポーツセダン『CT5-Vブラックウィング』(Cadillac CT5-V Blackwing)の改良新型を米国で発表した。今夏、生産を開始する予定だ。


◆キャデラックの特長の縦型ライトを一新

キャデラックが日本市場にも導入しているミドルセダンの『CT5』の高性能グレードとして、米国で設定されているのが『CT5-V』だ。このCT5-V をベースにしたさらなる高性能バージョンが、CT5-Vブラックウィングになる。

改良新型では、フロントエンドのデザインを変更した。キャデラックの特長の縦型ライトを一新し、モンドリアンパターンのエッチングが施されたLEDヘッドランプを採用した。エンジン始動と停止時には、ウォークアップ&ウォークアウェイのライティング機能が付く。ボディカラーには、3種類の新色として、ドリフトメタリック、ディープスペースメタリック、タイフーンメタリックが用意された。

インテリアには、33インチのLEDカラータッチスクリーンディスプレイを新採用した。9Kの解像度に対応しており、ドライバーに向かってカーブしたデザインが特長だ。このシステムにはカスタマイズ可能なユーザーインターフェイスが組み込まれている。このディスプレイには、キャデラックの紋章が描かれた。また、「Googleビルトイン」を搭載した。「Googleアシスタント」、「Googleマップ」、「Google Play」を利用すれば、ハンズフリー通信、ライブトラフィックアップデート、ポッドキャスト、ニュース、音楽などお気に入りのアプリをダウンロードすることができる。

◆0~96km/h加速3.7秒で最高速は322km/h

6.2リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンは、吸気効率の引き上げと改良された排気システムによって、最大出力668hp、最大トルク91.1kgmを獲得する。これまでで最も強力な量産キャデラック車になるという。このV8エンジンには、コンパクトで高出力のイートン製スーパーチャージャーを組み合わせた。小径ローターを備えているため、エンジンが低回転域でも、瞬時のレスポンスを可能にしているという。アルミ製シリンダーヘッドは、従来よりも強度が高く、熱処理性能を向上させた。軽量チタン製インテークバルブも採用された。オイルセパレーターとドレンバックを備えたサーキット対応のウェットサンプ潤滑システムを搭載する。エンジンの吸気効率は、従来型の『CTS-V』と比較して、46%向上しているという。

トランスミッションは、6速MTが標準で、10速ATがオプションとなる。この10速ATは、マニュアルモードを選ぶと、ステアリングホイールのマグネシウム製パドルシフトでギアチェンジが行える。スポーツモードでは、ダイナミクスを維持しながら、シフトチェンジをできるだけ抑え、パフォーマンスを向上させるためにトランスミッションを調整する。24時間連続のサーキットテストによって、専用のオイルパンやバルブの変更など、サーキット向けの改良が行われた。10速の各ギアは、シフトチェンジを予測しながら、エンジンを最適な回転数に保つ。

ダイナミックパフォーマンスモードは、ブラックウィング専用にチューニングされた。サーキットを重視したシフトパターンとなり、スポーツモードやトラックモードで高いGが発生すると、自動的に作動する。補助ポンプは、車両のドアが開いた時から10速ATを始動させ、低温時のシフト性能を向上させる。動力性能は、0~96km/h加速が3.7秒。最高速は322km/hに到達する。

◆部分的な自動運転を可能にする「スーパークルーズ」

部分的な自動運転を可能にする「スーパークルーズ」を標準装備した。スーパークルーズは、最新の地図情報データベース、ライダー(LiDAR)、高精度GPS、最新のドライバーアテンションシステム、カメラとレーダーセンサーのネットワークを組み合わせたものだ。

緊急時には、車載テレマティクスサービスの「オンスター」と連動する機能も備えており、米国とカナダの延べ64万kmを超える高速道路で、ハンズフリー走行を可能にする。ドライバーアテンションシステムは、ドライバーが交通状況に注意を払う必要がある場合、警告を発する。

スーパークルーズのドライバーアテンションシステムは、ドライバーの車両コントロールを支援する。走行方向に注意を向ける必要がある場合、警告を発して知らせてくれる。ドライバーは、スーパークルーズを使用している間、常に注意を払い、いつでもマニュアル運転に戻れるよう準備しておく必要がある、としている。

《森脇稔》

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