ルーフに巨大サソリ、アバルト誕生75周年記念車…世界限定1368台

アバルト 695 75° アニヴェルサーリオ
アバルト 695 75° アニヴェルサーリオ全 10 枚

アバルトは2月12日、ブランド誕生75周年を祝う限定車として、アバルト『695』の 「75°アニヴェルサーリオ」(Abarth 695 75° Anniversario)を欧州で発表した。排気量1368ccの「Tジェット」エンジンに敬意を表し、世界限定1368台を生産する予定だ。

写真:アバルト 695 75° アニヴェルサーリオ


◆ルーフ全体をサソリが覆うのは今回が初めて

アバルト『695 75°アニヴェルサーリオ』は、ユニークで人目を引くカラーリングが特長だ。ブランドのエンスージアストのドライブを盛り上げる特別装備として、専用のロゴも内外装に配されている。

エクステリアでは、ルーフに巨大なサソリが描かれた。ルーフ全体をサソリが覆うのは今回が初めて。ブラックのカラーリングの中で、ゴールドのサソリが際立つようにした。プライバシーガラス、両サイドのゴールドのアバルトロゴ、ピストンヘッドをかたどったオリジナルの75°アニバーサリーデカールなど、特別な装備も盛り込まれている。

さらに、足元には、専用の17インチのゴールドアルミホイールと、ブラックのブレンボ製アルミキャリパーが付く。直径305mmのベンチレーテッド&パーフォレーテッドディスクを備えた高性能ブレーキシステムも装備されている。

◆アルカンターラ仕上げのダッシュボードやサベルト製の専用カーボンシート

インテリアには、上質なブラックのアルカンターラ仕上げのダッシュボードや、サベルト製の専用カーボンシートを装備した。アルカンターラのインサートが、インテリア全体を飾る。専用のステッチを施したサベルトのカーボンシートには、歴史的な車からインスピレーションを得て現代的に再解釈された「75°」のロゴをあしらう。

7インチのラジオDAB、7インチのTFTデジタルディスプレイ、Appleの「Carplay」とグーグルの「Android Auto」接続、オートエアコン、「Audio Beats」、ナビゲーションシステムを標準装備した。「My:Assistant」、「My:Remote Control」、「My:Car」、「My:Journey」をなどの「Mopar Connect」機能により、コネクティビティ性能も引き上げている。

アバルト 695 75° アニヴェルサーリオアバルト 695 75° アニヴェルサーリオ

◆1.4リットル直4ターボ「Tジェット」は最大出力180hp

パワートレインは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「Tジェット」エンジンの高出力バージョンだ。この1.4リットル直列4気筒ガソリンエンジンは、ギャレット製の「GT1446」ターボチャージャーで過給され、最大出力は180hp、最大トルクは25.5kgmを獲得した。最大トルクは3000rpmで引き出される。

0~100km/h加速は6.7秒、最高速は225km/h。サウンドとドライビングプレジャーを引き上げる最新の「レコードモンツァ」エキゾーストを採用する。最新のレコードモンツァは「Sovrapposto」と呼ばれ、4本出しのテールパイプを備えた新しい構造を採用している。アクティブ排気バルブは、ダッシュボードの「スコーピオン」ボタンを押すことで作動する。これにより、パワフルで主張の強いサウンドが生み出されるという。

また、前後サスペンションにはコニ製の 「FSD」ショックアブソーバーを装備した。減衰力自動調整機能を持つのが、FSDテクノロジーの特長だ。コニ製リアサスペンションにFSDを組み込んだ。FSDバルブがピストンのスピードやストロークに応じて、減衰力を最適化する。

◆カルロ・アバルトが1949年にアバルトを設立

カルロ・アバルトは1949年、イタリア・ボローニャにアバルトを設立した。フィアットは1971年、アバルトを買収。その後のアバルトのモデルは、主にフィアット車をベースにしてきた。2024年にアバルトは、創業75周年を迎える。

アバルト695の車名は、1949年に創業し高性能車メーカーとして発展を遂げたアバルトが、モータースポーツの世界でさらなる高みを目指して、1964年に送り出した『695 SS』に由来する。当時、ツーリングカー選手権は排気量によりクラス分けされ、排気量600cc以下のクラスを制したアバルトは、次なるステップとして700cc以下で競われるカテゴリーへの挑戦を決めた。そのベース車両として選ばれたのが、フィアット『アバルト695』。そのさらなる高性能版として、695 SSが誕生している。

《森脇稔》

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