421馬力の最強 『Aクラス』、メルセデスAMG「A45」に限定車…ニュルに着想のグリーンで塗装

メルセデスAMG A45 S 4MATIC+ の「リミテッド・エディション」
メルセデスAMG A45 S 4MATIC+ の「リミテッド・エディション」全 11 枚

メルセデスベンツは2月13日、高性能コンパクトハッチバックのメルセデスAMG『A45 S 4MATIC+』(Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+)に、欧州で「リミテッド・エディション」を設定すると発表した。


◆コンパクトクラス初の「AMGグリーンヘル・マグノ」のボディカラー

ボディカラーは、「AMGグリーンヘル・マグノ」で塗装した。グリーンヘルとは、ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」の愛称だ。山間にある過酷なサーキットであることから、グリーンヘル(緑の地獄)と呼ばれる。AMGグリーンヘル・マグノはこれまで、コンパクトクラスには設定されていなかった。リミテッド・エディションが、コンパクトクラス初のAMGグリーンヘル・マグノになる。

ドアにはAMGのロゴと大きな「45S」のレタリング、ボンネットにはAMGのクレストをあしらった。また、リミテッド・エディションには、マットブラックの19インチAMG鍛造ホイール(7ツインスポーク)が装着される。リムのスポーク部分には、イエローのコントラストカラーがアクセントとして配された。

ホイールのカラーに合わせて、AMGハイパフォーマンスブレーキシステムのブレーキキャリパーはグロッシーブラックで塗装され、ホワイトのAMGロゴが添えられた。AMGロゴ入りの専用フューエルキャップや、乗降時にAMGの紋章を足元に照射するライトプロジェクターも装備している。

◆3種類の装備パッケージが選択可能

3種類の装備パッケージが、リミテッド・エディションに用意される。AMGナイトパッケージは、ブラックとハイグロスブラックのエレメントが、車両のキャラクターを際立たせる。フロントスプリッター、ドアミラーカバー、ベルトラインが含まれる。Bピラー以降には、ダークティンテッドウィンドウを採用した。

AMGナイトパッケージ2では、フロントグリルの縦バーをダーク化。フロントフェンダーとテールゲートには、ブラッククロームのタイポグラフィーやメルセデススターを配した。

AMGエアロダイナミクスパッケージは、風洞実験によってエアロパーツを開発した。特別な追加パーツと固定式AMGリアウイングが装備できる。これらを組み合わせることで、タイヤの接地圧を高め、高速走行時のドライビング特性を向上させるという。

メルセデスAMG A45 S 4MATIC+ の「リミテッド・エディション」メルセデスAMG A45 S 4MATIC+ の「リミテッド・エディション」

◆内装はブラック基調でイエローのアクセント

リミテッド・エディションのインテリアには、AMGパフォーマンスシートを装備する。人工レザーの「ARTICO」に、マイクロファイバー「MICROCUT」を組み合わせたブラック仕上げだ。

シート、ドアパネル、インストルメントパネルには、イエローのステッチをあしらう。前席ヘッドレストには、イエローの45Sの刺繍が付く。イエローのステッチが施されたレザー&マイクロファイバー製のAMGパフォーマンスステアリングホイールや、AMGパターンとイエローのAMGレタリングが施されたアルミ製トリムが、インテリアにさらなるアクセントを加えている。

AMGドアシルも、ディテールへのこだわりを示すものだ。ブラックのAMGパターンとイエローのAMGロゴが目を引く。AMGフロアマットは、45Sのレタリングとイエローのデコラティブステッチ付きだ。

◆0~100km/h加速3.9秒で最高速は270km/h

直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、「M139型」と呼ばれる。排気量は1991cc。ツインスクロールターボチャージャーは、低い回転域での最適なレスポンスと高回転域での高いパワー特性を兼ね備える。これに加えて、タービンハウジングを、並行に配された2つの流路に分割し、排気流を別々にタービンに供給することを可能にした。その結果、低いエンジン回転数でも高いトルクが得られ、非常に優れたレスポンスを実現しているという。

また、コンプレッサーとタービンのシャフトに、メルセデスAMGの4気筒ターボとして初めて、ローラーベアリング(ころ軸受)を採用した。ローラーベアリングは、ターボチャージャー内の機械的摩擦を最小限に抑える効果を発揮する。これにより、ターボチャージャーはよりスピーディなレスポンスを可能にし、より速く16万9000rpmの最高回転数に到達するという。

M139型では、ターボチャージャーはエンジンとフロントのバルクヘッドの中間にレイアウトされた。メルセデスAMG の「35」シリーズのM260型と比較すると、シリンダーヘッドの向きは180度異なる。メルセデスAMGによると、低いボンネットデザインに配慮したためという。ターボチャージャーの冷却には、オイルと水に加えて、空気が使用される。エアディフレクターとして設計されたエンジンカバーとボンネットの下にあるダクトを介して、ラジエータグリルからの風がターボチャージャーに当たるようデザインされた。

これらの新技術の導入により、M139型直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力421hp/6750rpm、最大トルク51kgm/5000~5250rpmを獲得する。トランスミッションは8速デュアルクラッチの「AMGスピードシフトDCT 8G」、駆動方式は4WDの4MATICのAMGパフォーマンス仕様だ。0~100km/h加速は3.9秒、最高速は270km/h(AMGドライバーズパッケージ)の性能を可能にしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る