【メルセデスベンツ CLA 新型試乗】SUV全盛の今、新鮮さすら感じさせる低さとコンパクトさ…島崎七生人

メルセデスベンツ CLA 200d シューティングブレーク
メルセデスベンツ CLA 200d シューティングブレーク全 13 枚

ご多分に洩れず近年のメルセデスベンツのモデルも、EVやSUV系の話題が多い。とはいえ“型にハマらないクルマ”に乗りたいユーザーは決して少なくないはず。そんなニーズに応えてくれるのが『CLA』だ。

【画像全13枚】

現行モデルは昨年9月に改良を受け、外観ではスターパターンにシングルルーバー(一本線)を組み合わせたフロントグリルなど、2019年の登場時に対して若干のリフレッシュを受けた。ほかに外装ではヘッドライトの照射範囲を自動調整してくれるアダプティブハイビームアシストを標準設定。インテリアでは新たな機能として新世代の対話型インフォテイメントシステムのMBUXの標準装備化なども。

ADASの“インテリジェントドライブ”には、元の名称どおりに記すと、アダプティブディスタンスアシスト・ディストロニック、アクティブブレーキアシスト、トラフィックサインアシスト、アクティブレーンキーピングアシスト、ブラインド・スポットアシスト(降車時警告機能付)のほか、ドライブアウェイアシスト、アクティブパーキングアシストといった機能も備える。

◆「旅行にでも…」とクルマが語りかけてくる

メルセデスベンツ CLA 200d シューティングブレークメルセデスベンツ CLA 200d シューティングブレーク

試乗車はCLAの「シューティングブレーク」。昨今SUV系の車種に触れる機会が多いせいか、CLAのようなクルマの試乗はかえって新鮮だが、何といっても車体の低さ(それでも1430mmある)とコンパクトさ(全長は4685mm、全幅は1830mm)は、気分的にも馴染みやすいのがいい。また全高の低さは、洗車時にルーフの隅々まで手が届く“スポーツカー感覚”も改めて実感した次第。もちろん小振りなボディによる取り回し、扱いも楽だ。

一方で室内も、想像するより実用的。後席もサッシュレスドアのおかげで乗降性に無理がなく、乗り込んでも頭上空間が案外取ってあることがわかる。ラゲッジスペースはステーションワゴンではなくシューティングブレークと名乗るとおり、ハッチバック的な設計で、路面から開口部まではおよそ770mmと少々高め、反対に室内側は床面までは220mmと掘り込まれている。

メルセデスベンツ CLA 200d シューティングブレークメルセデスベンツ CLA 200d シューティングブレーク

リヤゲートもハネ上げた状態で1600mm少々と低めと、まさにスポーティなハッチバッククーペの雰囲気。なので重たい荷物の載せ降ろしではなく、スマートな所作で手で持つボストンバッグを載せ、どこか旅行にでも出かけて来なさい……とクルマに言われているような気がした。

◆フロント側が煽られないことによるフラットライド

乗り味はいかにも地を這うような見た目からさぞや……と想像したが、実際は問題なく快適なものだった。とくにフロント側が煽られないことによるフラットライドは、後席に乗る乗り心地・NVH評価担当の我が家のシュン(柴犬・オス・2歳)にも心地よく思えたようで、乗車時に使うカレ専用のマットの収まりがいい広過ぎないスペースは安心感もあったようだ。

試乗車は2リットルのディーゼルターボ(150ps/320Nm)搭載車だったが、走行中のエンジン音、振動はあるもののボリュームそのものは気にならないレベル。8速ATとの組み合わせで、どのような走行シーンでも十分以上の性能とレスポンスを発揮してくれた。

メルセデスベンツ CLA 200d シューティングブレークメルセデスベンツ CLA 200d シューティングブレーク

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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