本田技研工業と三菱商事は、新会社「ALTNA(オルタナ)」を7月に設立する。
オルタナは、ホンダのEV・バッテリー制御技術と三菱商事の蓄電池運用やスマート充電技術を組み合わせ、EVユーザーの総保有コスト(TCO)を低減する新たなモビリティサービスと、EVバッテリーを長期に活用する新たな電力事業を展開する。
まず「バッテリーリース事業」は、ホンダが10月に発売予定の新型軽商用EV『N-VAN e:』を皮切りに、両社の関連リース会社と連携して新しいリース商品を提供する。オルタナがバッテリーの所有権を保有し、リース期間中からバッテリーの使用状況をモニタリングすることで、バッテリーの信頼性を高める。車載利用期間終了後はバッテリーを回収し、系統用蓄電池事業へ転用する。
次に「リパーパス蓄電事業」は、車載利用を終了したバッテリーを系統用蓄電池に二次利用し、電力の安定化を図る調整力を提供する。バッテリーの状態を継続的にモニタリングし、得られるデータを基に最大限活用することで、長期的・安定的な運用を実現する。