[カーオーディオ 逸品探究]フォーカルの新中核モデル『FLAX EVO』の実力に迫る!

フォーカル・PS 165 F3E
フォーカル・PS 165 F3E全 4 枚

カーオーディオ市場の中で独特な存在感を放つ実力機を毎回1つずつ取り上げ、それらが“名機”たり得ている“ゆえん”を紐解いている当連載。今回は、フランス発の実力ブランド「フォーカル」の新中核モデル『FLAX EVO』シリーズにスポットを当てる。

◆カー用スピーカーも多彩にラインナップする「フォーカル」の、新スタンダードシリーズ!

「フォーカル」はホーム用・カー用を問わず、超高級品からお手頃なエントリー機までを幅広く擁する、スピーカーの世界的なリーディングカンパニーの1つだ。

カー用スピーカーでは、以下のような布陣を敷いている。スーパーハイエンドラインの『Utopia Be ULTIMA(ユートピア ビー ウルティマ)』を頂点に据え、それに続いて実質的なフラッグシップライン『Utopia M』シリーズを置く。で、その後に『K2 Power M』シリーズ、『K2 Power EVO』シリーズ、『K2 Power』シリーズまでを居並べる。

そしてそれに続くスタンダードラインとなるのがこの、『FLAX EVO』シリーズだ。なおこれよりさらに手頃なモデルとして、車種専用シリーズも含む計3ラインを持っている。

このように多彩にカー用スピーカーを展開する中にあってこの『FLAX EVO』シリーズは、エントリーユーザーにも向くミドルグレードスピーカーとなっている。実力と価格のバランスが良好な、ハイコストパフォーマンスなスピーカーに仕上げられている。

ちなに当シリーズは他のラインと比べて新しく、初登場を果たしたのは2013年だ。そして2020年に早くもフルモデルチェンジが敢行され、シリーズ名に“EVO”が付けられ再デビューした。

フォーカル・PC 165 FEフォーカル・PC 165 FE

◆2020年のフルモデルチェンジにより、スペシャル技術を2つ新投入!

次いでは、『FLAX EVO』シリーズ全体を通した特長を説明していこう。まず、当シリーズ名となっている“FLAX”とは何なのかというと、これはすなわちフランス特産の“麻”を意味する。これを振動板のコア材に用いて「Wサンドウィッチコーン」が形成されている。

そして2020年のフルモデルチェンジにより新技術もさまざま注入され、ますますのバリューアップが図られている。

投入された新技術の中で特筆すべきは2つある。1つは、これまで上級機の『UTOPIA M』シリーズや新『K2 Power』シリーズにしか採用されていなかった「フォーカル」独自の特許技術「TMD」(チューンドマスダンパー)が新たに採用されたこと。もう1つが、同じく上級ラインにのみに採用されていた特徴的なM型断面を持つ「Mインバーテッド・ドームツイーター」が導入されたこと、これらだ。

結果、カーオーディオ再生に極めて重要な高音域の指向特性が一層改善され、歪率も大きく低減されている。

フォーカル・PS 165 FSEフォーカル・PS 165 FSE

◆130mm2ウェイと超薄型モデルが加わり、ラインナップも一層充実!

では、ラインナップを紹介していこう。シリーズには1つのコアキシャルスピーカー、4つのセパレート2ウェイコンポーネントキット、1つのセパレート3ウェイコンポーネントキット、そして4つのサブウーファーの計10機種が名を連ねている。その中のサブウーファー以外のモデル名と価格は以下のとおりだ。

●165mm 2ウェイコアキシャルキット『PC 165 FE』(税込価格:4万9500円)
●130mm 2ウェイコンポーネントキット『PS 130 FE』(税込価格:5万5000円)
●165mm 2ウェイコンポーネントキット『PS 165 FE』(税込価格:6万500円)
●165mm 2ウェイコンポーネントキット『PS 165 FSE』(税込価格:7万1500円)
●165mm 2ウェイコンポーネントキット『PS 165 FXE』(税込価格:8万2500円)
●165mm 3ウェイコンポーネントキット『PS 165 F3E』(税込価格:11万5500円)

なお2020年のモデルチェンジをきっかけとして、当シリーズで国内初となる130mm2ウェイコンポーネントキットが加えられ、さらには超薄型のミッドウーファーが採用された『PS 165 FSE』も追加となった。ラインナップも一層の充実が果たされている。

ちなみに『PS 165 FSE』のミッドウーファーの取り付け奥行き寸法は「54.5mm」。ここまでスリムであれば、ほとんどの車種で難なくドアパネル内に収められるに違いない(それ以外の165mmキットのミッドウーファーの取り付け奥行き寸法は70mm超)。

音楽ジャンルを問わないニュートラルで現代的な音調、ピュアな中高音とパワフルな低音。これらクラスを超えた高音質性能が高く評価されている『FLAX EVO』シリーズ。手応えあるミドルグレードスピーカーを探していたというのなら、チェックはマストだ。

《太田祥三》

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