超コンパクトな4モーター・スポーツカー誕生!? BMWの次世代クーペをスクープ

BMW ノイエ・クラッセ・クーペ(仮)プロトタイプ(スクープ写真)
BMW ノイエ・クラッセ・クーペ(仮)プロトタイプ(スクープ写真)全 22 枚

BMWが開発中と見られる、新型2ドアスポーツカーのプロトタイプをスクープした。ドイツの秘密飛行場で捉えたこの車両、厳重にカモフラージュされているが、フロントエンドが「ノイエ・クラッセ」デザインであることがはっきりとわかる。

BMW取締役会会長オリバー・ツィプセ氏は、「ノイエ・クラッセは単なる車両や特定のコンセプトではなく、BMWブランドの再定義であり、同時にこれまで以上にBMWらしいものです」と語っている。これまでに「ビジョン・ノイエ・クラッセ セダン」と、『X3』サイズのSUVである、「ビジョン・ノイエ・クラッセX」コンセプトカーが発表されている。BMWはファミリーサルーンとSUV以外にも計画を進めており、2027年までに6つのモデルを生み出す予定だ。

BMW ノイエ・クラッセ・クーペ(仮)プロトタイプ(スクープ写真)BMW ノイエ・クラッセ・クーペ(仮)プロトタイプ(スクープ写真)

ノイエ・クラッセクーペと思われるプロトタイプは、ここ数十年のどのBMWとも似ていないが、かつて販売されていたプラグインハイブリッドの2ドアクーペ『i8』のような比較的コンパクトな電動スポーツになる可能性があるという。タイヤサイズとボディの比率を見ても、かなりコンパクトかつ低くワイドにまとめられていることがわかる。

フロントエンドを見ると、ヘッドライトと一体になったキドニーグリルの姿、そしてその中央の照明が点灯している。サイドからは、車両後部に行くに従ってかなりキックアップしたシルエットが確認できる。ドア下部の、彫刻刀で削ったような深い掘りも特徴的だ。またドアハンドルらしきものがなく、代わりにBピラーにある小さなタッチセンサーで開閉するようだ。

リアにはかなりハイマウントな位置に横一文字のLEDランプが配置されているのが特徴的。バンパーはディフューザー形状となっている。

BMW ノイエ・クラッセ・クーペ(仮)プロトタイプ(スクープ写真)BMW ノイエ・クラッセ・クーペ(仮)プロトタイプ(スクープ写真)

そして最大の注目はパワートレインだ。このプロトタイプには4つの電動ハブモーターが搭載されており、従来のブレーキキャリパーがない。昨年初めのメディア報道によると、BMWはハブモーター技術を進歩させるために、ミュンヘンに拠点を置くディープドライブ社に約1500万ユーロを投資したという。モーターがシャーシではなく、ホイールリムに取り付けられたホイールハブドライブを開発、同社のデュアルローターモーターは、従来の電気モーターよりも大幅に高いトルクと電力密度を備えているという。

またこの新興企業は、その技術により、同じサイズのバッテリーで電気自動車の航続距離が従来よりも20%長くなる可能性を示している。ただし、このモーターがどれだけのパワーを持っているか、そしてBMWがすでにテストしている1341psを発揮するという4モーターパワートレインに匹敵するものなのかは不明だ。

数か月以内には、このモデルに関する詳細も明らかになるだろう。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 軽オープンスポーツカー、2代目ダイハツ『コペン』が誕生!!
  2. ランドローバーが『ベイビーディフェンダー』発売ってほんと? これが市販デザインだ!
  3. 「さすが俺達の日産技術陣!」日産の新型EVセダン『N7』にSNS反応、「カッコ良すぎないか」などデザイン評価
  4. ヤマハの125ccスクーター『NMAX 125 Tech MAX』が世界的デザイン賞、ヤマハとしては14年連続受賞
  5. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る