GR人気のインドネシアへ、305馬力の『進化版 GRヤリス』を投入

トヨタ GRヤリス 改良新型(GIIAS 2024)
トヨタ GRヤリス 改良新型(GIIAS 2024)全 5 枚

トヨタ自動車は7月17日に開幕した「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)2024」において、改良新型『GRヤリス』を現地で発売すると発表した。

PTトヨタ・アストラ・モーター(TAM)は、インドネシアで13モデルのGR車を展開しており、モータースポーツ、コミュニティ、製品のエコシステムを強化している。GRブランドは2021年にインドネシアへ正式に導入され、GR Pure、GR Sport、GR Partsの各モデルがラインアップに加わった。現在、GAZOO Racingはインドネシアで13モデルを販売しており、GR SportとGR Partsの販売比率は80%を超えているという。

GRヤリスは、世界ラリー選手権(WRC)用にリバースエンジニアリングの原則で開発されたグローバルモデルだ。2021年には127台が限定販売され、即完売した。GIIAS 2024では、進化版の改良新型GRヤリスの再投入が発表された。

改良新型GRヤリスには4つの主要な改良点がある。まず、8速GAZOO Racing Direct ATが新たに追加され、従来の6速マニュアルトランスミッションも引き続き用意される。この新しい自動変速機は、TGRワールドラリーチームとTGRラリーチャレンジの参加者によってテストされ、非常に速いギアシフトとエンジンパワーの最大化を実現している。

トヨタ GRヤリスの1.6リットル3気筒ターボダイナミックフォースエンジントヨタ GRヤリスの1.6リットル3気筒ターボダイナミックフォースエンジン

1600ccの3気筒ターボエンジンは、世界で最も効率的かつ強力なエンジンの一つである。このエンジンは、従来の261psから305psにパワーが増加し、トルクも360Nmから400Nmに向上している。

新しいドライブモードオプションと4WDシステムの最適化も行われ、スポーツ、ノーマル、エコの3つのドライブモードが選択可能となった。さらに、GR Fourシステムの最適化により、ノーマル、グラベル(以前のスポーツ)、トラックの3つのモードで前後のパワー配分が調整できる。

コックピットのパネルとモニターは、操作性を向上させるために運転手側に15度傾けられている。運転姿勢も改善され、ドライバーの座席位置が25mm低くなり、視界が広がった。

外観では、フロントバンパーの右側と左側の下部が分離構造となり、修理や部品交換が容易になった。フロントバンパーのデザインも変更され、エンジンとATFクーラーの冷却性能が向上している。

シャシーも強化され、ボディ剛性が13%向上し、ボディ接着剤が24%増加した。これにより、ハンドリングの安定性と乗り心地が向上している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. VWの新型コンパクトSUV『テラ』、AI搭載で世界20か国展開へ
  2. 「絶対にパンクしない」電動アシスト自転車発売へ、1充電で最大1000km走行も
  3. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  4. アルピナ創業家が新ブランド「ボーフェンジーペン」設立、ザガートとGTカー共同開発
  5. 【スズキ ジクサーSF250 試乗】この爽快感は単気筒ライトウェイトスポーツの「特権」だ…佐川健太郎
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【調査レポート】ベトナムにおけるモビリティ市場調査~13社(四輪・二輪)の最新動向~
  2. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  5. スバル『BRZ』、エンジン改良で安全性強化…332万2000円から
ランキングをもっと見る