古い町並みでも快適に運行、「1.5m短い」メルセデスベンツの新型電動バス『eシターロ K』登場

メルセデスベンツ eシターロ K
メルセデスベンツ eシターロ K全 3 枚

ダイムラー・バスは、ドイツで開幕した「IAAトランスポーテーション2024」において、新型電動バス、メルセデスベンツ『eシターロ K』を世界初公開した。この新型バスは、ホイールベースが約1.5m短縮されており、より高い機動性が求められる場面での使用に適している。

eシターロ Kは、最大84人の乗客を収容できるキャパシティを持ち、日曜日やオフピーク時、ラッシュアワーのバックアップとしてもその強みを発揮するという。バッテリーパックは最低4つから最大6つまで搭載可能で、最大構成時には300km以上の航続距離を実現する。

ダイムラー・バスは、全長10.63mのeシターロ Kをラインナップに追加し、12.14mの『eシターロ』18.13mの『eシターロ G』とともに、全電動低床バスのラインナップを強化している。新型eシターロ Kは、旋回半径が17.28mと小さく、狭い道や古い町並みでも快適に運行できるという。

メルセデスベンツ eシターロ Kメルセデスベンツ eシターロ K

eシターロ Kは、最新の高効率NMCバッテリーと熱管理システムにより、広い運行範囲を確保している。5つの高電圧バッテリーパック(総エネルギー容量491kWh)は、屋根に3つ、後部に2つ配置され、2ドアのソロバスに適した航続距離を実現する。車両は車庫でのプラグイン充電に対応しており、充電ソケットは前軸上部右側と後部左側に配置されている。

安全性も重視されており、新型360度カメラシステムを搭載。これにより、車庫や狭いルートでの正確な操作が可能となり、バスレーンに駐車された車両にも対応できる。さらに、予防ブレーキアシスト2、サイドガードアシスト2、フロントガードアシスト、タイヤ圧力モニタリングシステム、交通標識アシスト、注意アシストなどの高度な安全システムが標準装備されている。

乗客の快適性も考慮されており、座席は黒と黄色の明るい布地で覆われている。天井の手すりは黄色、床は木目調で、低床バス内に新鮮で家庭的な雰囲気を作り出している。中央入口の向かいには車椅子やベビーカー用のスペースがあり、後ろ向きのサポート面には折りたたみ座席が設置されている。さらに、14個のダブルUSBソケットでデバイスの充電を可能にしている。

《森脇稔》

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