猛暑で被害を受けた愛車をリセット! ウォータースポット除去完全ガイド~Weeklyメンテナンス~

猛暑で被害を受けた愛車をリセット! ウォータースポット除去完全ガイド~Weeklyメンテナンス~
猛暑で被害を受けた愛車をリセット! ウォータースポット除去完全ガイド~Weeklyメンテナンス~全 1 枚

記録的な猛暑が続いた今年の夏、ようやく気温も下がり日差しも和らいできてボディメンテナンスにも優しい時期になった。秋ドライブに備えて気になるウォータースポット除去に挑戦してみよう。

◆ボディのダメージは早めに処理することに限る!

夏の強い直射日光の元ではボディへのダメージを考えて洗車もそこそこに抑えていたユーザーもいるだろう。しかし日差しも和らぐこの季節なら、ガンガン愛車のボディメンテナンスが実行できる。そこであらためて外装のチェックを実施してみよう。

しばらく洗車していなかったボディやガラス面を見ると、ポツポツと小さな円形の汚れが付着している場合がある。実はこれウォータースポットと呼ばれるもので、水に含まれる成分がボディやガラスに染みついてしまった、いわゆる水アカ由来の汚れなのだ。特徴は白濁したウロコ状の汚れ。これを見つけたらちょっとやっかいなので、早めに処理して外装をクリーンに蘇らせよう。

まずはウォータースポットが他の汚れとどのように異なるのかから説明していこう。この汚れの主な原因となるのは水道水だ。洗車で用いる水道水にはカルシウムやミネラル分が含まれていることから、水洗いした後、ボディに残った水滴を拭き取らずにそのまま放置してしまうことで水アカになってしまうのだ。さらに水滴がレンズの働きをして日光の光を集めてしまい塗装面を傷めることにもつながる。水アカの状態や汚れが染みついたイオンデポジットと呼ばれる状態、さらに悪化すると塗装面を傷めた状態であるウォータースポットにまで悪化してしまうのだ。塗装面が凹凸になるほど傷んでしまうとDIYでの修復は難しいので、早めの対処で傷口を最小限に抑えるようにしたい。

ところで、水アカやウォータースポットの予防法方法として有効なのは洗車時に水道水では無く純水が利用できる洗車場を利用したり洗車用純水器を用いる方法がある。洗車時に純水を使うことで水アカの付着を防ぎ、ボディのダメージを抑えることができるのだ。近年は自宅で使用できる洗車用純水器も用意されているので、気になるユーザーは一度チェックしてみると良いだろう。まずは純水が用意されている洗車場で体験してみるのも良いかもしれない。

◆白いウロコは要注意!対処を知って適切に処理しよう

話を愛車のボディチェックに戻そう。各部をチェックしていたら白い斑点状の汚れを見つけてしまったらどうすれば良いのだろう。ここからはDIYでできる対処法について紹介しておこう。

水に由来する汚れ~ダメージはいくつかの段階がある。ごく初期の段階であれば通常のシャンプーできれいさっぱり洗浄できてしまうだろう。白いウロコ汚れが見えていてもシャンプーで洗い流せるならば初期段階と判断できる。

しかし進行していくと徐々にシャンプーだけでは除去できなくなる。洗車した後にボディをチェックすると白い斑点部分だけが見事に残っている場合があるのだ。そんな時には水アカ専用のクリーナーが数多く用意されているので利用してみよう。そんな中で近年注目を集めることが多いのがウォータースポットリムーバーと呼ばれる水アカ除去の目的で用意されているクリーナーだ。ウォータースポットリムーバーの多くは酸性洗剤であり、ボディに付着してこびり付いてしまったミネラル分などを酸性の液剤を使って中和することで除去する役目を持っている。使用時にはゴム手袋をすることが指定されていたり、DIYとしては若干ハードルが高いもののチャレンジしてみても良いだろう。

さらに水アカが進行してイオンデポジット、ウォータースポットなどの状態に悪化している場合、ボディ表面を研磨して復活させるケースも出てくる。その際には研磨剤が含まれているクリーナーを用いることになる。クリーナーに含まれている研磨剤が塗装面やガラス面を磨き上げることでウォータースポットを除去するという方法だ。ただし塗装面が大きく凹凸が付くほどのダメージを受けているとこの手のアイテムを使っても復活は難しい。ここから先はプロに任せる領域になると考えよう。

水アカによる白いウロコ汚れだと軽く見ていたボディやガラス面の汚れだが、実際処理してみるとクリーニングするのがかなりやっかいなことがわかる。まずは日頃からのボディケアをこまめに行うことで予防するのが第一、水道水の水滴を付けたまま放置しないように心がけるだけでウォータースポットの多くは予防できる。しかし見つけてしまった水アカ汚れは次の週末の洗車時にきれいさっぱり除去してボディを健康体に戻しておこう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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