ポルシェの次世代EVスポーツ、新ラップレコード樹立…『ケイマン』ベースで1088馬力

ポルシェGT4 eパフォーマンス
ポルシェGT4 eパフォーマンス全 5 枚

ポルシェは10月2日、プロトタイプEV『GT4 eパフォーマンス』(『ケイマン』がベース)が、ポーランドのシレジアリングで新たなラップレコードを樹立した、と発表した。

新ラップレコードを樹立したポルシェ「GT4 eパフォーマンス」

オーストリアのレーシングドライバー、クラウス・バッハラー選手が操縦し、1分33秒319のタイムを記録した。

この快挙は、ポルシェが主催したイベントの中で達成された。GT4 eパフォーマンスは、ポルシェが開発中の次世代電動スポーツカーのプロトタイプモデル。今回のラップタイムは、電動車両の性能と可能性を示すものとなった。

ポルシェGT4 eパフォーマンスポルシェGT4 eパフォーマンス

GT4 eパフォーマンスでは、前後アクスルに高性能モーターの「PESM」を搭載する。システム全体で1088psのパワーを引き出し、4輪を駆動する。モーターやバッテリーを直接油冷する方式を導入し、熱による出力低下を排除。レーシングモードでの出力は、30分間一定に保たれるという。900ボルトの急速充電テクノロジーを採用した。これにより、バッテリーの容量の8割を充電する時間は、約15分で済むという。

ポルシェのシミュレーションでは、1回のレースで612psのモーターパワーをコンスタントに最大30分間、発揮できることが確認された。これは、「カレラカップ」のレース時間と同じ、としている。

《森脇稔》

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