高性能ブレーキの「ブレンボ」、高性能サスペンションの「オーリンズ」を買収

ヤマハ MT-09 SPのオーリンズ製サスペンション(参考画像)
ヤマハ MT-09 SPのオーリンズ製サスペンション(参考画像)全 3 枚

ブレンボは10月11日、スウェーデンの高性能サスペンションメーカー、オーリンズを買収すると発表した。買収額は4億0500万ドルで、ブレンボにとって過去最大規模の買収案件となる。

オーリンズは1976年創業の老舗メーカーで、二輪車や四輪車向けの高性能サスペンション技術で知られる。同社の製品は、MotoGPやF1、スーパーバイク、NASCARなど、主要モータースポーツ選手権でも広く使用されている。

ブレンボは今回の買収により、自動車市場向けの製品ラインナップを拡大し、顧客に対する統合的かつインテリジェントなソリューションメーカーとしての役割を強化する。オーリンズの革新的なアプローチは、ブレンボの未来のモビリティに向けたソリューションメーカーとしてのミッションを後押しするものと期待されている。

オーリンズは2024年の売上高が約1億4400万ドル、調整後EBITDA率が21~22%になると予想されている。同社はスウェーデンとタイに生産拠点を持ち、従業員数は約500人だ。

ブレンボは近年、二輪車事業の強化に注力しており、2021年にはデンマークのSBSフリクションとスペインのJ.Juanを買収。今年2月にはタイに二輪車向けブレーキシステムの新工場建設を発表している。現在、二輪車事業はブレンボの総売上高の約13%を占めている。

今回の買収は規制当局の承認を経て、2025年初頭に完了する見込みだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る