廃止された路面電車の線路が舗装の下から出てきた! 東京の神田川白鳥橋

白鳥橋掛け替え工事で現れた都電遺構
白鳥橋掛け替え工事で現れた都電遺構全 13 枚

東京都心を縦横に走っていた“都電”、東京都交通局が運営する路面電車だ。道路を自動車と混走していたが、ごく一部を除き1970年代初期までに廃止された。その遺構が、河川改修工事に伴い神田川白鳥橋で発見された。10月15日と16日に一般公開される。

文京区後楽2丁目と新宿区新小川町との間で神田川をまたぐ白鳥橋は、東京都建設局施行の「神田川整備工事」において掛け替え工事が進行中だ。この工事で橋の舗装を撤去したところ、都電の遺構である敷石とレール(複線分)が発見された。半世紀以上を経て、再び日の目を見たわけだ。廃止時点で39系統(早稲田~厩橋1丁目)が運行されており、現在は都バスの上69系統(小滝橋車庫前~上野公園)がほぼ同じ区間で運行されている。

現在、白鳥橋橋上は工事中で、周辺から見学できるスペースもないため、東京都建設局では日時を決めて見学エリアを設けることにした。第2回公開日時は10月16日(水曜日)13時00分~15時00分、事前の見学申し込みは不要。入場は文京区側(北詰)からのみ。

路面電車が廃止されるとレールや敷石は撤去し、道路を舗装し直すが、撤去せずに上からアスファルトなどで覆う場合もあった。最近では2019年の暮れに、お茶の水橋(千代田区神田駿河台2丁目~文京区湯島1丁目)の改修工事で、都電の古いレールと敷石が発見されている。


《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  3. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る