世界初の「デコトラ展」、栃木で7月開催へ…輸送手段を超えた「生きたアート」

「世界初・デコトラ展」を7月25日~27日に栃木県で開催
「世界初・デコトラ展」を7月25日~27日に栃木県で開催全 2 枚

グランドデザインは、「世界初・デコトラ展」を、7月25日から27日にかけて栃木県宇都宮市の大谷資料館で開催すると発表した。この展示会は、被災地支援で活躍するデコトラの現物展示を通じて、その反骨精神の美学をアートとして再定義する試みだ。

デコトラは、大規模災害発生時に自衛隊の交通規制線を最初に通過し、被災地へ支援物資を届ける役割を担ってきた。能登半島震災の際には、その活動がNHKの取材で記録され、多くの人々に強い印象を与えた。デコトラは単なる輸送手段を超え、人々の命と希望を繋ぐ「生きたアート」として称賛されている。

全国に広がる「一般社団法人・全国哥麿会」の田島順市会長は、デコトラが社会から評価されにくい存在でありながらも、支援活動や地域との絆を通じて誇りを持ち続けている、と語る。しかし、時代の流れや環境規制、EV化の影響でデコトラは減少傾向にある。

グランドデザインは、これまでデコトラをNFTアートとして海外で展示し、その収益を被災地支援に還元してきた。しかし、実物展示の機会は少なく、アートとしての価値が十分に評価されているとは言い難い状況だった。今回の展覧会は、実物展示への新たな挑戦という。

展示会では、デコトラの歴史や美学を次世代へ伝える「生きた資料館」としての役割を担う。グランドデザインは、デコトラを「活動するアート」として再定義し、被災地支援の実績と昭和の魂を現代に引き継ぐ挑戦を展覧会に凝縮した。デコトラによる被災地支援の輪を広げることを目指している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  5. BMW『3シリーズ』が50周年! 日本だけの限定車発表に、SNSでは悲喜こもごも?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る