EV車台にハイブリッド搭載可能な新技術、ルノーと吉利の合弁「ホース」が発表へ…上海モーターショー2025

フューチャー・ハイブリッド・コンセプト
フューチャー・ハイブリッド・コンセプト全 3 枚

ルノーグループとジーリー(吉利)の合弁、ホース・パワートレインは、4月23日に開幕する「上海モーターショー2025」において、「フューチャー・ハイブリッド・コンセプト」を初公開する。

フューチャー・ハイブリッド・コンセプト

ホース・パワートレインは、オーロベイ・テクノロジーズとホース・テクノロジーズの2部門で構成されており、本社をイギリスのロンドンに置いている。株主構成は、ルノーグループとジーリーがそれぞれ45%、アラムコが10%となっている。

フューチャー・ハイブリッド・コンセプトは、内燃機関、電気モーター、トランスミッションを1つのコンパクトなユニットに統合した革新的なハイブリッドパワートレインだ。この新技術により、自動車メーカーは既存のバッテリー電気自動車(BEV)プラットフォームをハイブリッド化することが可能となり、顧客需要の変化に対応できるようになる。

このパワートレインの特徴は、軽量でモジュラー化されており、既存のBEVプラットフォームに適合すること。既存のバッテリーに対する航続距離延長装置として機能し、EVモードとパラレルモードの両方で四輪駆動を可能にする。

さらに、フューチャー・ハイブリッド・コンセプトは、ガソリン、エタノール混合燃料、純メタノール、最新の合成燃料など、さまざまな燃料タイプに対応可能。これにより、世界中のさまざまな地域での使用が見込まれる。

ホース・パワートレインは、上海モーターショーでプレスカンファレンスを開催し、フューチャー・ハイブリッド・コンセプトをデビューさせる予定。同社は、この技術を搭載した最初の車両が2028年には路上を走行することを目指している。

この新技術は、複雑なハイブリッドパワートレインのコンポーネントスタックを1つのコンパクトなユニットに統合することで、システム統合の効率性を大幅に向上させている。また、ハイブリッドシステムの組み立てと設置に必要な工具や独自の組立手順のほとんどを排除することで、自動車メーカーにとっても大きなリソース節約となる。

フューチャー・ハイブリッド・コンセプトは、BEVの前部電動ドライブユニットを置き換えるようにデザインされており、わずかな修正で車両のサブフレームに直接取り付けることができる。これにより、自動車メーカーは大規模な設計変更を行うことなく、BEVプラットフォームでハイブリッドモデルを実現することが可能となる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  4. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
  5. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る