ジャガーの名車『Eタイプ』にレクサスV8を搭載、NEOTOKYOが旧車「レストモッド」サービス開始

ジャガーEタイプのレストモッドプロジェクト
ジャガーEタイプのレストモッドプロジェクト全 2 枚

NEOTOKYOオートモーティブは、クラシックカーを現代車並みの快適高性能に改造する「レストモッド」専門サービスの受注を13日に開始した。開発拠点は三重県鈴鹿市に置き、納車は全国に対応する。

同社はすでに1972年式ジャガー『Eタイプ』のレストモッドプロジェクトに着手しており、SNSで進捗を公開している。レストモッドとは、旧車を単に修復するだけでなく、最新技術を用いて性能や快適性を向上させる改造を指す。

今回のサービスでは、ジャガーEタイプのエンジンを信頼性の高いレクサス『LS460』用V8エンジンに換装し、ボディパネルをカーボン化して軽量かつ高剛性化を図る。内装には最新のスマホ連動ナビやエアコン、パワステを装備し、快適な走行を実現する。価格はベース車両別で2000万円から4500万円、工期は6~18か月を予定している。

ジャガーEタイプのレストモッドプロジェクトジャガーEタイプのレストモッドプロジェクト

レストモッドは欧米で人気が高く、米国のシンガー社によるポルシェ「964」ベースの改造車は8000万円から2億円で取引されている。日本でも若い富裕層を中心に旧車の美しさと現代的な利便性を両立させた車両への需要が高まっている。

世界の自動車レストア市場は2023年に約25.8億ドル規模で、2029年には約45億ドルに成長すると予測されている。年平均成長率は約10.44%で、特にアジア太平洋地域が急速に拡大している。

日本の市場も2023年の約1億ドルから2029年には約2億ドルに成長が見込まれている。背景にはクラシックカーの文化的価値の再評価や資産価値の高騰、メーカーの純正部品再生産などがある。

NEOTOKYOオートモーティブは、2025年3月にネオトーキョーとフヂイエンヂニアリングの両社が共同で設立。両社の技術と経験を活かし、旧車レストモッドと新型車開発を手がけている。

《森脇稔》

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