ザガート、1台限りのアルファロメオ『8C』発表…伝説の名車に敬意

アルファロメオ『8Cドッピアコーダ・ザガート』
アルファロメオ『8Cドッピアコーダ・ザガート』全 3 枚

イタリアの名門コーチビルダーのザガートは、「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」において、アルファロメオ『8Cドッピアコーダ・ザガート』を世界初公開した。

この新モデルは、イタリア自動車の伝統において最も象徴的な名前の一つ、アルファロメオ『8C』に敬意を表したもの。アルファロメオとザガートのコラボレーションは1921年の「ティーポG1」のデビューにまで遡り、1930年代には8Cモデルの登場により黄金期を迎えた。

1931年から1939年の間に生産された8Cの各バージョンは、ミッレミリアからタルガ・フローリオ、スパ・フランコルシャン、ニュルブルクリンク、ル・マン24時間レースまで、当時の最も権威あるレースで数々の栄光を勝ち取った。

アルファロメオ『8Cドッピアコーダ・ザガート』アルファロメオ『8Cドッピアコーダ・ザガート』

今回のプロジェクトは、先見性を持ったイタリア人コレクターとの相乗効果により実現した。『8Cコンペティツィオーネ』のメカニカルプラットフォームをベースに、ミラノのアトリエであるザガートが完全に社内で設計・製作したワンオフモデルとなっている。

アルファロメオ8Cドッピアコーダ・ザガートは歴史的なオマージュであると同時に、未来を見据えたモデルでもある。このモデルは、ザガートの最も特徴的な2つのデザインコード、カム・テール(コーダ・トロンカ)と丸みを帯びたテールを融合させ、まったく新しいキャラクターを定義するリアエンドデザインを生み出している。

アルファロメオ『8Cドッピアコーダ・ザガート』アルファロメオ『8Cドッピアコーダ・ザガート』

ザガートのアンドレア・ミケーレ・ザガート社長は、「ザガートデザインの新しい章が始まる。テールセクションの研究と新しい空力的・スタイリスティックなソリューションの探求に焦点を当て、かつてのコーチビルダーがそうしていたように、イノベーションを促進することを目指した」と語る。

ヴィラ・デステでのデビュー後、同車はオーナーに引き渡され、アルファロメオとザガートの長年にわたるコラボレーションの遺産が、この新モデルを通じて受け継がれることになる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  3. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  4. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
  5. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る