中国吉利、「雷神AI」搭載ハイブリッドで燃費「40.2km/リットル」実現

吉利汽車の「雷神AIクラウドパワー2.0」を搭載したハイブリッドシステム
吉利汽車の「雷神AIクラウドパワー2.0」を搭載したハイブリッドシステム全 3 枚

中国の自動車メーカー、ジーリーオート(吉利汽車)は、自動車業界初となるAIシナリオベース動力ドメインインテリジェントエンティティ「雷神AIクラウドパワー2.0」を正式発表した。

吉利汽車の「雷神AIクラウドパワー2.0」を搭載したハイブリッドシステム

この最先端技術により、同社のジーリーEMスーパーハイブリッドシステムがアップグレードされ、効率性、性能、安全性が向上した。その結果、より賢く先進的な「ジーリーEM AIスーパーハイブリッド2.0」が誕生(EM-i AIハイブリッドとEM-P AIハイブリッドを含む)。報道関係者による評価テストでは、EM-i AIハイブリッドテスト車両が全路面条件で低SOC燃費2.49L/100km(約40.2km/リットル)いう数値を記録した。

ジーリーオートは車両開発におけるAI統合でリーダーシップを確立しており、コンピューティングパワー、データ、アルゴリズムの分野で優れた実績を持つ。同社の雷神インテリジェントコンピューティングセンター2.0は、業界最高レベルの23.5E FLOPSのコンピューティングパワーを発揮し、ジーリーオートを中国の自動車メーカーの中でコンピューティング能力トップに押し上げている。

吉利汽車の「雷神AIクラウドパワー2.0」を搭載したハイブリッドシステム吉利汽車の「雷神AIクラウドパワー2.0」を搭載したハイブリッドシステム

雷神AIクラウドパワー2.0は、ジーリーEM AIスーパーハイブリッド2.0を最適化し、パワーを向上させながらエネルギー消費を最小化し、メンテナンスコストを削減する。これにより、エンジンメンテナンス走行距離が50%以上延長され、パワーバッテリーの寿命が15%向上し、ユーザーの時間と費用を節約する。

EM-i AIハイブリッドエンジンは、7つの摩擦低減技術、可変容量オイルポンプ、最適化されたインテリジェント熱管理を搭載し、ハイブリッドエンジンの量産熱効率を業界最高の47.26%まで向上させた。CLTC条件下では、このシステムを搭載したテスト車両が低SOC燃費2.67L/100km(約37.5km/リットル)を達成し、2100km超の驚異的な航続距離を実現した。

EM-P AIハイブリッドは5電源拡張設計を特徴とし、動的トルク配分スキームと雷神AIクラウドパワー2.0のインテリジェント全地形認識機能と組み合わせることで、4輪すべてに正確にトルクを配分し、車輪のスリップを防止し、ヨーを迅速に修正し、全シナリオでのブローアウト安定制御を実現する。

吉利汽車の「雷神AIクラウドパワー2.0」を搭載したハイブリッドシステム吉利汽車の「雷神AIクラウドパワー2.0」を搭載したハイブリッドシステム

中国自動車知的財産権が最近発表した2024年中国自動車「ハイブリッドシステム制御技術」年次リストによると、ジーリーはハイブリッドシステム制御技術で161件の特許認可を誇り、包括的特許革新指数145.69、総合革新スコア90を記録し、業界トップの地位を確保している。

1997年に設立されたジーリーオートグループは、杭州を拠点とする大手自動車メーカーで、5万人以上を雇用し、12の工場と5つのグローバルR&Dセンターを運営している。2024年には、ジーリーオートグループ傘下のブランドが217万台を販売し、前年同期比32%増を記録した。

《森脇稔》

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