三洋化成が「EV駆動ユニット向け新添加剤」を開発、摩耗や焼き付きを防ぐ

三洋化成工業は、電気自動車(EV)の駆動ユニット「E-Axle(イーアクスル)」向けに、耐摩耗・耐焼き付きポリマー添加剤「アクルーブ NS-100」を新たに開発したと発表した。

世界的なカーボンニュートラル推進を背景に自動車の電動化が加速し、モーター・インバーター・ギヤを一体化した高効率な駆動ユニット「E-Axle」の採用が拡大している。E-Axleに用いられるE-フルードには、耐摩耗性、冷却性能、絶縁性、耐銅腐食性など多面的な性能が求められており、その性能はEV全体のエネルギー効率や信頼性を左右する重要な要素となっている。

近年は、モーターの高性能化に伴う冷却性付与および粘性抵抗低減による航続距離向上を目的に、E-フルードの低粘度化が進んでいる。しかしその一方で、油膜が薄くなることによる摺動部や機械部品の摩耗・焼き付きによる故障リスクが高まり、新たな技術課題となっている。

同社はこうした課題に対応すべく、低粘度環境下でも高い耐摩耗性・耐焼き付き性を発揮しつつ、E-フルードに求められる多面的な性能をバランスよく備えた新しいポリマー添加剤を開発した。


《森脇稔》

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