ハイレベルなサウンドカーが全国から集結!『第12回ヨーロピアンサウンド カーオーディオコンテスト』注目車レビュー Part 1

ハイレベルなサウンドカーが全国から集結!『第12回ヨーロピアンサウンド カーオーディオコンテスト』注目車レビュー Part 1
ハイレベルなサウンドカーが全国から集結!『第12回ヨーロピアンサウンド カーオーディオコンテスト』注目車レビュー Part 1全 44 枚

ファン待望!『第12回ヨーロピアンサウンド・カーオーディオコンテスト』が石川県こまつドームにて行われた。エントリーの中からPush on!Mycar-life登録店のユーザーカーを2回に分けて紹介する。

◆ヨーロピアンサウンド・カーオーディオコンテストとは...

ハイレベルなサウンドカーが全国から集結!『第12回ヨーロピアンサウンド カーオーディオコンテスト』注目車レビュー Part 1ハイレベルなサウンドカーが全国から集結!『第12回ヨーロピアンサウンド カーオーディオコンテスト』注目車レビュー Part 1

カーオーディオは、日本、アジア、北米、ヨーロッパ各国と数多くのブランドがあり特徴もさまざま。取り付けと音創りは最も気になるところだろう。楽しみ方の一つにコンペティション(以下/コンペに省略)がある。

製品を選び、一定の基準を満たしていればエントリーが可能で、コンペ会場では審査員が、あらかじめ決められた課題曲を使い試聴、点数化を行う。その後、結果発表となり、優勝や入賞が決まっていく。エントラントは搭載のシステムの音創りについて、ジャッジからアドバイスももらえ、ウイーク(弱点)やプラスポイントを知り得る機会にもなる。

近年、オーディオ評論家・先生方々を招いてのコンペのイベントが増えていて、国内では2つの大きなコンペが行われている。そのひとつが『ヨーロピアンサウンド カーオーディオコンテスト』だ。

同コンペは、海外のカーオーディオブランドを取り扱う(正規輸入元)インポーター有志が集まり、開催されている。エントリー資格は、同インポーターが取り扱うブランド製品を装着しているクルマに限られるが、ハイレベルな競技であるため、全国のプロショップのインストーラーが手がけた精巧なサウンドカーが、毎年この季節、石川県こまつドームに集まり、競い合う。

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インポーター各社が取り扱うブランド、そしてエントリーコースについて少し触れておこう。主なインポーターは【佐藤商事:ディナウディオ/ベンチャーオーディオ/モスコニグラデン】、【フェリースソニード:クワトロリゴ/DLS】、【ジャンライン&パートナーズ:モレル/ARC AUDIO】、【トライム:ブラム/オーディソン】、【エムズライン:BLAX/HELIX/イートン/ZAPCO/ESB】。ほかに協力会社として、ABYSS-JAPAN、ウィズコーポレーション、F2Music、サエクコマーズ、ヒッツ、フリーク、リンクスがエスコートにて参加。

コンペのクラスは大きく分けてプロクラスとエキスパートクラスに分かれる。まずプロクラスでは「ディーラープロコース」と「ユーザー(一般)S/A/B/C/Dコース」に分類され、エントリー締め切り後のシステム金額により、コース分けが細かくなる。

エキスパートクラスはインポートメーカー別に分類されており、佐藤商事コース、ジャンラインコース、フェリースソニードコース、エムズラインコース、トライムコースを設定している。またスペシャルコースとしてアニソンを設定。

なお参加資格の詳しい内容は以下、ホームページにて確認していただきたい。コンペとは本気で挑むということ。この姿勢こそが音創りのレベルアップにつながると断言しておく。

◆トヨタ・プリウス(オーナー/谷口大雅さん) by ジパング

トヨタ プリウス(オーナー/谷口大雅さん) by ジパングトヨタ プリウス(オーナー/谷口大雅さん) by ジパング

鳥取から来られたトヨタ『プリウス』のオーナー、谷口さんはトライムとアニメソンコースにエントリーしている。同コンペは今回で3回目の参加だ。

オーディオ全般が好きで、長年コツコツとシステムアップを行っているが、ここ1年でシステムをグレードアップしている。話題のハイエンド仕様のメディアプレーヤー、アウネ・GTS-1とリゾルト・T-DSPの換装ほか、スピーカーにはBLAM・シグネチュアシリーズ・マルティックス・バレルを導入した。

トヨタ プリウス(オーナー/谷口大雅さん) by ジパングトヨタ プリウス(オーナー/谷口大雅さん) by ジパング

リアラゲッジにはクワトロリゴの新製品、ファンタジア・1.2を3基と、カロッツェリア・TS-W1000RSサブウーファーをスマートにビルトインした。お気に入りのところはアウネとリゾルトの導入により、解像度、情報量がアップ!楽器、歌声の輪郭がより鮮明に表現されるようになる。また、プロショップのインストーラーによる音調整により、ステージングは前方中央に定位し、実在感のある音場を作り出す。

◆レクサスLS460(オーナー/高橋伸明さん)by アミューズ

レクサス LS460(オーナー/高橋伸明さん)by アミューズレクサス LS460(オーナー/高橋伸明さん)by アミューズ

全国のコンペに積極的に参戦、優勝と上位入賞を数多く獲得するレクサス『LS460』のオーナー高橋さん。システムを拝見するとこだわりの製品選びに対する探究心が伝わってくる。

フロントスピーカーは、ムンドルフのリボンツイーターとベンチャーオーディオのワイドレンジツイーターを含む3ウェイ構成でドライブするパワーアンプは、ヘリックス(アンプ内蔵型)P SIX DSPを搭載。ほか秀逸なアクセサリーパーツを投入。

レクサス LS460(オーナー/高橋伸明さん)by アミューズレクサス LS460(オーナー/高橋伸明さん)by アミューズ

電源強化(キャパシター系)、ノイズ処理(フィルター系)、アース強化(仮想アース含む)、接続するケーブルもチョイス。音調整ではP SIX DSPの各機能、アライメント、クロスオーバー/スロープ、全体のバランスを整えて、実在的なステージを前方ウインドウに創出する。音質はリニアに伸びる超高域まで再生。総じて繊細で豊潤。ナチュラルで心地のよいサウンドを実現している。

◆メルセデスAMG C43(オーナー/竹松正彦さん)by AV カンサイ

メルセデス ベンツ C43AMG(オーナー/竹松正彦さん)by AV カンサイメルセデス ベンツ C43AMG(オーナー/竹松正彦さん)by AV カンサイ

過去、現在と数々のハイエンドコンポーネントを選択。カーオーディオに精通するメルセデスAMG『C43』にお乗りの竹松さん。今春、システムが刷新され、超上質のサウンドを披露している。

驚愕とも言えるシステムで誰もが驚くはず。まずモレルの創業50周年記念:新スプリーモ・スペシャルエディションを63SE/3ウェイパッケージ第1号機が入荷。取材時点では、日本初のインストール例だ。

メルセデス ベンツ C43AMG(オーナー/竹松正彦さん)by AV カンサイメルセデス ベンツ C43AMG(オーナー/竹松正彦さん)by AV カンサイ

ユニット能力を精緻に引き出すためオーディオウェーブ・CR-201X JDP G(モノラル)×2基、Aspire ProシリーズV2 ×2基使いとする。一方、再生プレーヤーはDAPの頂点を極めるiBasso Audio DX340でデジタル信号はリゾルト・M DSPにつながる。13年ロングラン機として耳のいいオーディオファンを魅了してきたスプリーモの新作はもっとも気になる存在に違いないだろう。端正で繊細、艶やかな音色の表現力も立派だ。

◆トヨタ・クラウン(オーナー/宍戸俊幸さん)by ZEPT

トヨタ クラウン(オーナー/宍戸俊幸さん)by ZEPTトヨタ クラウン(オーナー/宍戸俊幸さん)by ZEPT

北海道から同イベントに来られたトヨタ『クラウン』のオーナー宍戸さん。カロッツェリアXシリーズ全盛期からコンテストに積極的に参加。

ハイクオリティな音創りはもちろん、素敵なインストールデザインを披露してくれた。まず目に飛び込んできたのが豪華なトランク内の作り込みでRS-A09Xパワーアンプ4基をフロアにレイアウト。奥にはBA Labのキャパシターが見える。

トヨタ クラウン(オーナー/宍戸俊幸さん)by ZEPTトヨタ クラウン(オーナー/宍戸俊幸さん)by ZEPT

スピーカーはモレルでまとめており、スプリーモ・602に加えて38th記念ミッドレンジを追加している。ドア部は16.5cmウーファーの組み合わせの3ウェイ+サブウーファー構成。再生プレーヤーはアイバッソ・DAP300 APEXでデジタルシグナルプロセッサーはヘリックス・DSP-ULTRAを使用。DAPとDAC間はデジタル接続のため情報を欠くことはない。休日、好きな女性ボーカルの曲を車内で楽しむことが多いという。ピュアサウンドにご満悦の様子。

◆トヨタ・カローラスポーツ(オーナー/大西宏昌さん)by ウェイブ トゥ ポート

トヨタ カローラ スポーツ(オーナー/大西宏昌さん)by ウェイブ トゥ ポートトヨタ カローラ スポーツ(オーナー/大西宏昌さん)by ウェイブ トゥ ポート

リアリティと存在感のあるボーカル楽曲を聴きたくて、カーオーディオを本格的に始めて13年と語る大西さん。3年前、トヨタ『カローラスポーツ』に乗換えを機に、さらなる高みを目指し、こだわりのコンポーネントを導入。

スピーカーはイタリア発、ESB・8000シリーズを使ったフロント3ウェイ構成でパワーアンプはクワトロリゴ・25thアニバーサリー・INGOT3(クラスA級)ほかプレシジョン1と2、ほかサブウーファー用にヘリックス 3 ONEを搭載。

トヨタ カローラ スポーツ(オーナー/大西宏昌さん)by ウェイブ トゥ ポートトヨタ カローラ スポーツ(オーナー/大西宏昌さん)by ウェイブ トゥ ポート

デジタルプレーヤーは、GOLD HORN P3 PLUSをセレクト。BRAX DSPを軸とした構成でハイレゾ音源を十分に堪能できるクオリティを有している。ショップの取り付け技術と音調整により空気感のある音場をフロントウィンドウに展開。総じてナチュラルな傾向で、上質なアナログのような艶のある音色も特徴のひとつ。心地よく音楽と向き会える。

◆BMW 218d(オーナー/斎藤太輝さん)by イースト

BMW 218d(オーナー/斎藤太輝さん)by イーストBMW 218d(オーナー/斎藤太輝さん)by イースト

学生のころから音楽を敬愛、聴くことが大好きなんですと語ってくれた、BMW『2シリーズ・グランドツアラー』にお乗りの斎藤さん。クルマとオーディオは欠かせない存在だ。内観美を損なわない取り付けが施されている。

今回、出場ということで話題のコンポーネントを導入した。まず目に止まったのがアウネ・GTS1デジタルプレーヤーだ。同機は 32bit/678kHz、DSDは512kHzまでのサンプリングレートに対応。接続ではデュアルUSBポートを装備。フォーマットのHDは最大2TBまでサポート。

BMW 218d(オーナー/斎藤太輝さん)by イーストBMW 218d(オーナー/斎藤太輝さん)by イースト

このプレーヤー主軸にバックアップするDSPはリゾルト・A-DSPを搭載。スピーカーはBLAMの上級グレード「シグネチュア・マルティクス」を選んだ3ウェイ+サブウーファー構成になっている。なおパワーアンプはリアラゲッジ、フロア下の収納スペースを利用してザプコ・Z-150.6AP(150W×6ch)をスマートにセット。

◆ボルボXC60(オーナー/藤原秀明さん)by レジェーラ

ボルボ XC60(オーナー/藤原秀明さん)by レジェーラボルボ XC60(オーナー/藤原秀明さん)by レジェーラ

ゆったりとしたキャビンを有するボルボ『XC60』にお乗りの藤原さんは静岡から来場。子供のころから音楽を聴く環境に恵まれたこととカーオーディオの楽しさに出会い、20年前、本格的なシステムをショップにお願いする。のち全国で開催されるコンペに積極的に参加し、優勝と上位入賞を獲得。XC60は購入後、搭載のコンポーネントは何度か換装され、現在のシステムに至っているという。

ボルボ XC60(オーナー/藤原秀明さん)by レジェーラボルボ XC60(オーナー/藤原秀明さん)by レジェーラ

スピーカーはドイツの老舗ブランド、イートン・COREを使った3ウェイにモレルの25cmサブウーファーを1発リアラゲッジに搭載。パワーアンプは駆動力とサウンドクオリティを兼ね備えたアークオーディオ・4200 TRAD_10thアニバーサリーを使用。一方、再生プレーヤーはアイバッソ・DAP300 APEXでリゾルト・M-DSPと組み合わせることでハイレゾ音源を端正に再生。かつダイナミックな領域までスムーズに鳴らしきる。

◆トヨタ・ヤリスクロス(オーナー/松嶋雅人さん)by マリノサウンド

トヨタ ヤリスクロスGR(オーナー/松嶋雅人さん)by マリノサウンドトヨタ ヤリスクロスGR(オーナー/松嶋雅人さん)by マリノサウンド

人気上昇中! トヨタ『ヤリスクロスGR SPORT』にお乗りの松嶋さん。カーオーディオ購入の決め手になったのはお店で聴いたデモカーの音の素晴らしさに感動したからだ。大の音楽好き、とくにJAZZよく聴くという。音楽の表現力、音質、ダイナミックレンジ、バランス、音像定位と、さまざまなポイントをクリアするために確実な取り付けはもちろん、装着後の音と調整も大切だ。

トヨタ ヤリスクロスGR(オーナー/松嶋雅人さん)by マリノサウンドトヨタ ヤリスクロスGR(オーナー/松嶋雅人さん)by マリノサウンド

スピーカーはモレル・イレイトカーボン プロを選んだフロント3ウェイにウルティモTi 104サブウーファーを1発搭載。パワーアンプはアークオーディオの4100SEを使用する。一方、再生プレーヤーはアイバッソ・DAP300 APEXで、リゾルト・M-DSPと組み合わせることでサウンドクオリティとシャープな音場を再現。音創りで気に入っているところを尋ねると、音域のバランス(高低)と定位の良さ(安定感)が良いと感じられる。

《永松巌》

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