ヒョンデ傘下のキアは7月8日、新型電動SUV『EV5』を発表した。2025年後半から韓国と欧州で販売を開始し、2026年初頭には北米市場にも投入する予定だ。
EV5は、ヒョンデグループの専用電気自動車プラットフォーム「E-GMP」をベースとした中型SUVで、家族向けのC-SUVセグメントに参入する。キアの電気自動車ラインナップ『EV3』、『EV4』、『EV6』、『EV9』に加わる新モデルとなる。
車両サイズは全長4610mm、ホイールベース2750mmで、SUVらしい存在感と室内空間を両立している。フロント部分には3次元の「スターマップ」デイタイムランニングライトを採用し、キアのデジタルタイガーフェイスを新たに解釈したデザインを採用した。
内装では、12.3インチのメータークラスター、12.3インチのインフォテインメントスクリーン、5インチの空調制御パネルを統合したパノラマワイドディスプレイを搭載。次世代コネクテッドカーナビゲーションコックピット(ccNC)により、表示テーマをカスタマイズできる。
バッテリーは60.3kWhと81.4kWhの2種類のNCM(ニッケル・コバルト・マンガン)バッテリーを用意し、最大530kmのWLTP航続距離を実現。DC急速充電では10-80%まで30分で充電可能だ。
実用性も重視しており、V2L(Vehicle-to-Load)機能により移動式電源として活用できるほか、将来的にはV2G(Vehicle-to-Grid)機能にも対応予定。牽引能力は韓国・欧州で最大1200kg、北米では1800ポンドまで対応する。
安全面では、Euro NCAP 5つ星評価とKNCAP グレード1に相当する安全性能を目指し、7つのエアバッグと最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載。ハイウェイドライビングアシスト2やリモートスマートパーキングアシスト2など、多彩な支援機能を備えている。