日野自動車は14日、小型トラック『デュトロ』の積載量2tクラスを一部改良し、発売した。
今回の改良では、ドライバーのアクセルの踏み間違いによる衝突事故を防止すべく、後退誤発進抑制機能を平ボデー完成車に標準搭載したほか、出会い頭警報(FCTA)を全車に標準装備した。PCS(プリクラッシュセーフティシステム)や電動パーキングブレーキの機能も向上し、安全運転を支援する。

また、AT(オートマチックトランスミッション)のシフト制御を最適化し、よりなめらかな変速と状況に応じた駆動力を実現した。さらに、6速AT車にはシーケンシャルシフトを搭載し、マニュアル感覚のギア選択ができる。
4WD車と高馬力車にもAT車型を新設し、今秋発売予定。イージードライブの実現によりドライバー負担を軽減する。
なお、車両外部からのサイバー攻撃による事故の防止と危険・無効なソフトウェアのアップデートの防止を図る法規に適合している。

後退誤発進抑制機能は、車両の前方・後方にソナーセンサーを装備し、コンビニなどの壁面ガラスを検知できる。時速10km以下の速度で障害物を検知すると、ディスプレイ表示と警報音でドライバーへ注意を喚起するほか、ブレーキも作動し、アクセルの踏み間違えによる衝突回避を支援する。
東京地区希望小売価格は、代表車型のデュトロ 2WG-XZU606-TQTQJ(標準幅キャブ2WD・標準長ボデー木製デッキ全低床、N04C-YE110kW(150ps)6速AT)が639万9800円となっている。