ビー・エム・ダブリューは、BMWのラグジュアリーSUV『X7』に日本専用のカスタマイズを可能とする「BMW X7 NISHIKI LOUNGEカスタムオーダー・サービス」を導入すると15日に発表した。
このサービスは、顧客の好みに応じて高品質かつ自由なデザイン・カラーカスタマイズを提供するもので、メーカー希望小売価格は車両本体プラス550万円(消費税込み)となる。
このカスタムオーダーサービスの特徴は、世界初となる2トーンボディペイントだ。現在は『7シリーズ』にのみ用意されている2トーン仕様が、今回初めてX7にも適用される。BMW日本法人の新車整備センターで塗装が行われ、BMWの新車と同等の保証が受けられる。

インテリアでは、楽芸工房による伝統的な西陣織の製作過程と同様の希少な素材と高度な技法を用いた籐装飾カスタマイズが可能となる。伝統的な12の紋様・技法をベースに顧客が望む色調で世界で唯一の特別な世界観を実現する。
さらに、川島織物セルコンによって仕上げられるフロアマットも装備可能だ。自然素材(ウール)を用いて「ハンド・タフト」という手作業による打ち込み技法で製作される高品質なフロアマットは、川島織物セルコンのオリジナルカラーボンテン(全455色)から顧客が選択できる。
BMWは2月に、日本の伝統工芸を惜しみなく施したコンセプトモデル『X7錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)』を発表。5月には日本専用限定車「X7 BLACK-α(ブラック・アルファ)」を日本全国限定100台で発売している。今回のカスタムオーダーサービスでは、「X7 錦ラウンジ」と同等のカスタマイズメニューを、色彩の好みに応じて自由にデザインすることが可能となる。

楽芸工房は、京都・西陣で籐屋としての歴史を重ねてきた村田商店の直営工房・意匠部として1989年に創業し、西陣織の特徴のひとつである引籐の製造を行なっている。一方、川島織物セルコンは、1843年に京都で創業した織物メーカーであり、古くは明治宮殿、近年では京都迎賓館や数々のラグジュアリーホテルに織物を納入するなど、そのクオリティが高く評価されている企業だ。