ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?

ホンダ N-ONE e:
ホンダ N-ONE e:全 10 枚

ホンダ(本田技研工業)は7月28日、新型のフル電動乗用軽自動車『N-ONE e:(エヌワン イー)』を先行発表した。発売は2025年秋を予定しており、8月1日から先行予約を受け付ける。正式発表の前に価格を予想した。スタート価格は280万円台か? 補助金でガソリンモデル並みになりそう。

N-ONE e: は、ホンダの軽自動車「Nシリーズ」におけるフル電動モデル第2弾だ。すでに市販されている商用EV『N-VAN e:』と同様、電動パワートレインを搭載しつつ、ベース車両である乗用タイプの『N-ONE』の個性を受け継ぐ。ホンダではN-ONE e: について「手の届くEV」を標榜している。

現時点で価格は発表されていないが、既存モデルの価格を参考にすると、おおよその予想が可能だ。

たとえば、軽商用バン『N-VAN』のガソリンモデル「L(FF)」は154万1100円、EVモデル「e: L4(FF)」は269万9400円であり、差額は約115万円。装備が充実した仕様同士でも、ガソリン「FUN(FF)」183万5900円に対し、EV「e: FUN(FF)」は291万9400円と、差額は約108万円に上る。

いっぽう、ガソリンモデルのN-ONEは、「Original(FF)」が173万4700円、「Premium(FF)」が193万500円となっており、これにN-VAN同様の価格差を加味すれば、N-ONE e: の価格帯は以下のように予想される。

普及仕様:290万円を切る?
装備充実仕様:300万円超える?

N-ONE Original にはカーナビが設定されており、N-ONE e: の普及仕様には設定されないはずなので、N-ONE e: 普及仕様の価格はもっと下がる可能性がある。これらから国の補助金(CEV補助金)55万円と、各自治体の補助金、例えば東京都の場合(ZEV補助金)が40万円、給電機能付車両に10万円など、50万~90万円が減額される。従って補助金をフルに利用した場合、N-ONE e: の実質的な価格は、ガソリンモデルN-ONEからわずかな上昇にとどまるだろう。

なお、N-ONEは、ウェブサイトで「一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合があります」と案内されており、N-ONE e: の発売と同時にラインナップの整理、あるいは販売終了が予想される。現時点で、ホンダからN-ONEの販売についてアナウンスはない。

《高木啓》

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