マーレが新レンジエクステンダー発表、航続1350km実現…IAAモビリティ2025

マーレのプレスカンファレンス(IAAモビリティ2025)
マーレのプレスカンファレンス(IAAモビリティ2025)全 3 枚

マーレは、IAAモビリティ2025において、EVの航続を延ばす新電動化技術を発表した。

【画像】マーレの新電動化技術

高電圧ジェネレーターを搭載した新しい高効率レンジエクステンダーシステムを初公開した。このシステムにより、バッテリーEVの航続距離を最長1350kmまで延長することが可能となる。システム電圧は800V、連続定格出力は85kWを実現している。

高電圧ジェネレーターは97%以上のピーク効率を誇り、発電能力は50kW/liter以上を達成。冷却システムを完全一体化した永久磁石式電動ジェネレーターを採用し、ローター直接冷却システムにより永久磁石のレアアースを削減している。

内燃エンジン部分では、マーレの燃焼技術「ジェットイグニッション」を採用し、42%以上の効率性を実現。ミラーサイクルによるバルブタイミング制御で燃焼効率を向上させ、バイオ燃料にも対応している。

熱管理技術では、新しい熱管理モジュールを初公開した。ヒートポンプ一体型システムにより、低温環境下でもEV車の航続距離を最大20%延長することが可能だ。エアコン用コンプレッサー、熱交換機、冷媒ポンプ、センサー、バルブを小型ユニットに統合し、冷媒ポンプを現行の4基から3基に削減している。

持続可能な内燃機関技術として、エタノール100%燃料に対応するエンジンコンポーネントも展示。この技術により、既存車両の二酸化炭素排出量を迅速かつ大幅に削減することが可能で、ライフサイクルアセスメントによれば、E100燃料使用時にCO2排出量を最大70%削減できるという。

革新的な製品として、ペンギンの翼をモデルにしたバイオニックラジアルブロワーも披露。AI(人工知能)ツールを活用した「超人的エンジニアリング」により開発され、従来品比4デシベル(-60%)の静音化と15%のエネルギー効率向上を実現している。

充電インフラ分野では、子会社のマーレ chargeBIGが提供するケーブル式充電インフラや、世界最小のEV用充電ウォールボックスを搭載した急速充電ステーション「chargeBIG」を展示。電磁誘導式充電システムによる「ワイヤレス充電」技術も紹介する。

同社は「Efficiency in Motion」をミッションに掲げ、今回のIAAモビリティでは「Efficiency3」をテーマに、「電動化」「熱管理」「持続可能な内燃機関」の3つの戦略領域におけるイノベーションを披露している。

《森脇稔》

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