9月6日~7日、静岡県・朝霧高原のキャンプ施設「ふもとっぱら」で開催された、三菱自動車主催の大規模アウトドアイベント、「スターキャンプ2025 in 朝霧高原」。
初回は1991年で、30年以上の歴史を持つ人気イベントには多数の部品/用品メーカーがブースを出展。4×4エンジニアリングは、オフロード乗りが憧れる定番ホイールをはじめ、『デリカD:5』のチューニングアイテムなども持ち込んだ。
◆トライトン×ブラッドレーV
王道5スポークが映える

ブースを彩るデモカーは『トライトン』で、その足元は、オフロード用ホイールの名品、ブラッドレーVでしっかり固められていた。1983年登場のブラッドレー01の血統を受け継ぐ、4×4エンジニアリングの看板商品だ。

質実剛健を地で行くシンプルな5スポークは、低圧鋳造による1ピース構造。パリ・ダカールで得たノウハウを生かし、パンク状態やタイヤなしでの走行テストも敢行して、徹底的に鍛え上げた品質や耐久性の高さは、オフロードの世界では広く知られている。また長い歴史のあるモデルだけに、適合車種には現行のトライトンやデリカD:5だけでなく、4代目『パジェロ』や三菱『ジープ』も含まれる。オールドファンにもうれしい設定だ。
◆鍛造の頂「ブラッドレー フォージド 匠」やAir/Gシリーズ

このブラッドレーVを超えるべく開発された鍛造ホイール、ブラッドレー・フォージド匠は、トライトンのほか、2代目や3代目パジェロ用サイズも展開。レースホイールにも用いられる8000t油圧プレスマシンや、高強度かつ軽量に仕上げる鍛造製法を採用し、さらに削り出しを加えて残留応力による歪みも排除した、匠の名にふさわしいこだわりの逸品だ。

また、デザイン性を追求したエア/Gシリーズからは、ディスクデザインのヴァルカンと、メッシュタイプのロックスを展示。デリカD:5やトライトンに加え、ヴァルカンには『アウトランダー』に適合するサイズも展開している。エア/Gにはこのほか、『エクリプスクロス』にも対応可能な8ホールデザインのマッシブもラインナップしており、アウトドアテイストを感じさせつつドレスアップも狙いたいユーザーにおすすめだ。
◆サスとMCBで走りを底上げ
カントリーサスペンション&モーションコントロールビーム

4×4エンジニアリングといえば、日本のオフロード用サスペンションのパイオニアでもある。ブルーのスプリングがアイキャッチのカントリーサスペンションは三菱車ではデリカD:5用を販売中だが、デモカーのトライトンも足回りを覗くと青いコイルが見える。こちらは鋭意開発中とのことで、乞うご期待。

もうひとつ、デリカD:5用を設定しているのがMCBこと、モーションコントロールビーム。フリクションダンパーを用いた補強・振動吸収パーツで、ハンドリングや快適性を高めつつ、適度なフレームの捻れを許容することで、オフロードでの操縦性も確保するアイテムだ。

今回のふもとっぱらのように開けた場所ならまだしも、もっと足場の悪いキャンプ場や林道へ分け入っての野営では、本格的な悪路走破性が求められることもあるだろう。そうしたニーズに4×4エンジニアリングのパーツは、長年培ったノウハウに裏打ちされた技術力で応えてくれる。