【ダイハツ タフト 新型試乗】ほどよい個性とさりげない行動範囲の広さがいい…島崎七生人

ダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャー
ダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャー全 17 枚

過日の『ムーヴ・キャンバス』に続き、暫く試乗の機会を逃していたダイハツ『タフト』を借り出してみた。試乗車として用意されていたのは、本カタログに挟み込みの別刷りのカタログが用意されている特別仕様車の「Gターボ・ダーククローム・ベンチャー」だ。

【画像】ダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャー

外観では車名のとおり、前後ガーニッシュ類がダークブラックメッキになっている。明別に設定のある明るいメッキに較べ落ち着いた印象なのが違いだ。そのほかでは、ドアハンドルとカラードドアミラーがブラックマイカメタリック塗装となり、15インチアルミホイールは、ベース車のGターボにも標準装備となるガンメタリック塗装になっている。

ダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャーダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャー

一方でインテリアでは、インパネセンターシフトベゼルと左右のエアコンレジスターベゼルがダークシルバー加飾に。またメーターパネルもダークシルバー加飾でコーディネートされている。このあたりはベースのGターボではアクセントとしてオレンジになっているのに対して、落ち着いた雰囲気に。同様に前席サイド部分のステッチもオレンジではなくシルバーが採用されている。

以上がGターボ・ダーククローム・ベンチャーのベース車との差別化ポイントだが、単純に計算するとベース車との差額は7万1500円ほど。印象としてベース車に対して“特別感”があることは確かで、長く乗るなら愛着が持てるのではないだろうか。カタログをみるとベース車同様に9色のボディカラーも選べるようだ。

ダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャーダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャー

もちろんタフトそのものの“四角い実用車ぶり”は相変わらず。まずスズキ『ハスラー』に対し+10mmの最低地上高が確保されており、さり気なく行動範囲が広いのがいい。また後席空間の広さ、床から座面までがやや高く硬めのクッションにより快適な後席の着座感、写真にも収めたが、後席用ドアの大きな開口部による乗り降りのしやすさなどは、今もまったく色褪せてない。

後席は前後方向のゆとりがかなりあり、我が家のシュン(柴犬)なら十二分過ぎるほど。バックドアもスーパーハイトワゴンのように大き過ぎず、樹脂製のため力を込めずに開け閉めできる点もありがたいところだ。シートアレンジ、フレキシブルな使い型ができるトランクスペースなどの使い勝手もいい。

ダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャーダイハツ タフト Gターボ ダーククロームベンチャー

走りは乗り味、動力性能ともにサラッとしており、日常的な用途で乗りやすい。運転席で過ごすと、高過ぎない天井(ガラスルーフで明るさは十分)、立ったAピラーは、たとえるなら昔ながらのクルマの車内に心地よく収まっている感があり筆者などはかえって落ち着く。ほどよい個性を楽しみながら日常使いに乗るにはもってこいだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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