低電圧エネルギー貯蔵のClarios、スーパーキャパシタ大手Maxwell Technologiesを買収

低電圧エネルギー貯蔵のClariosがスーパーキャパシタ大手Maxwell Technologiesを買収
低電圧エネルギー貯蔵のClariosがスーパーキャパシタ大手Maxwell Technologiesを買収全 1 枚

低電圧エネルギー貯蔵ソリューションを手がけるクラリオス(Clarios)、スーパーキャパシタセルとモジュールの製造企業マクスウェル・テクノロジーズ(Maxwell Technologies)の買収を発表した。買収金額は非公開だ。

この戦略的買収により、クラリオスは高性能で短時間のエネルギー貯蔵ソリューション分野での地位を強化する。スーパーキャパシタは従来のバッテリーとは異なり、ほぼ瞬時に充電と放電を行うことができ、余剰エネルギーの貯蔵や需要急増時のシステム支援に最適だ。

スーパーキャパシタは最大100万サイクルの耐久性を持ち、極端な温度環境(マイナス40度からプラス65度)でも動作し、メンテナンスや火災リスク軽減策が不要という特徴がある。

クラリオスにとって今回の買収の主要なメリットは、米国および世界の自動車メーカー顧客をサポートするスーパーキャパシタサプライチェーン構築へのコミットメント支援と、バッテリーの循環利用と低電圧ソリューションにおけるリーダーシップとの戦略的適合性にある。

マクスウェル・テクノロジーズは数十年にわたりスーパーキャパシタシステムの革新を続けてきた。8500万個以上のスーパーキャパシタセルを出荷し、米国のエネルギー生成、グリッド安定化、自動車、輸送、産業オートメーションなど幅広い分野で応用されている。

クラリオスはマクスウェル・テクノロジーズを独立した米国拠点の事業部門として運営する予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. “変な”ジャパンモビリティショー2025、失望と希望…海外報道
  2. VW『ゴルフ』復権へ、Mk. 9は完全電動化! ところがエンジン搭載バージョンも?
  3. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
  4. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  5. シトロエンの超小型EV『アミ』、サーファー向け「Rip Curl Vision」提案…バギー仕様がベース
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る