マツダが実施した「愛犬と車でのおでかけ実態調査」で、44%のドライバーが愛犬の車酔いを経験していることが分かった。90分未満の移動でも多くの犬に症状が出ており、獣医師は早期のサイン把握と安全な運転が重要だと指摘する。
◆愛犬にも快適な移動を提供
マツダでは、「走る歓び」を進化させ、ユーザーの日常に移動体験の感動を創造し、「生きる歓び」を届けることをめざしている。8月からは、乗る人を想ったクルマづくりを紹介するキャンペーン「技術って、愛だ。」を展開してきた。
その一環として、人と人生を共にする愛犬にも快適な移動を提供することをめざし、「愛犬と車でのおでかけ実態調査」を実施した。
●7割の愛犬が90分未満の移動で不調
愛犬の車酔い経験について聞いたところ、44%が「ある」と回答。主な症状としては、「よだれを垂らす」(40.9%)、「嘔吐する」(40.9%)、「落ち着きがなくなる/ソワソワする」などが挙がり、いずれの選択肢も3割以上の回答者が複数該当している(複数回答)。
また、車酔いの症状が出た乗車時間を尋ねたところ、「60~90分未満」(28.4%)、「30~60分未満」が多く、約7割の愛犬が90分未満の移動で不調を訴えていた。たとえば東京から出発すると、熱海(静岡)、御殿場(静岡)、九十九里浜(千葉)、那須高原(栃木)あたりも、休憩なしでは愛犬にとっては大きな負担になる。
MAZDA TRANS AOYAMA ドッグカフェ
●約半数が「NG行動」を選択していた
ドライバーが愛犬の車酔いを防ぐために実践していることとして、最も多かったのは「適度な休憩」(47.0%)だった。その他、「加速やブレーキに気を付ける」、「速度を一定にする」など、運転動作の中でできる工夫を挙げる人も多かった。
車酔い後の対処としては、「車を一時停止して外に出す」、「少し歩かせて気分転換をさせる」など、休憩やリフレッシュが多い。
いっぽうで、「膝の上で抱く」(20.0%)、「おやつを与える」など、実は車酔いを悪化させるおそれのある「NG行動」を選んでしまっているドライバーも、約半数(46.3%)にのぼった。
●獣医師が教える「愛犬が車酔いしたサイン」
マツダでは獣医師の佐藤貴紀先生に、「愛犬が車酔いしてしまう原因」の解説と、「もしも愛犬が車酔いをしてしまったら?」という視点で、予防・対処のポイントを聞いた。
佐藤先生は「犬は人間よりも乗り物酔いしやすい」と言う。内耳の平衡感覚が敏感で、においや振動、音にも過敏に反応するからだと考えられる。
佐藤先生は「動物は言葉で不調を訴えることができないため、飼い主がサインを見逃してしまう」と注意を促す。典型的な症状は「呼吸が荒くなる」、「よだれが増える」、「嘔吐する」など。「ソワソワする」、「欠伸を繰り返す」など、車酔いとはわかりにくい行動もあり、中には“寝たふり”をしてやり過ごそうとする犬もいるそうだ。
マツダ CX-80●愛犬が車酔いしないために
佐藤先生には予防・対処のポイントも聞いた。車酔いの原因のひとつは「揺れによる平衡感覚の乱れ」だ。小さな体の犬ほど影響を受けやすいので、加速やブレーキを急がず、スムーズな運転を心がける。特に高速道路での長距離移動は、小さな揺れが大きく感じられるため注意が必要だ。振動を軽減する機能が搭載された車やシートを選ぶことも有効だという。
調査では20%の飼い主が「膝の上で犬を抱く」という行動をとっていたが、不安定な膝の上では揺れが直接伝わるため、避けた方がよい。佐藤先生は「まずは近距離のドライブから少しずつ慣らす」ことをすすめる。
●「愛犬が車酔いかな?」と思ったら
犬が車酔いを起こした際の対処は、「速やかに安全な場所に停車し、換気を行なうこと」が第一だ。可能であれば「短時間の歩行を促し、外気に触れさせる」ことで自律神経のリセットを図る。症状が頻発する場合は、乗車前に酔い止め薬も有効だそうだ。佐藤先生は「乗車時の環境調整や早期の対処により、犬の身体的・心理的負担を軽減することが可能だ」という。
愛犬と車でのおでかけ実態調査
調査対象者:犬を自宅で飼育している20~69歳の男女
調査地域:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県
調査期間:7月24~28日
調査人数:400名
調査方法:インターネット調査
調査主体:ネオマーケティング
MAZDA TRANS AOYAMA◆ドッグカフェでCX-80試乗とご当地トリーツ
マツダは、東京都港区のブランド体感施設「MAZDA TRANS AOYAMA(マツダトランスアオヤマ)」において、12月7日までの毎週日曜日、愛犬と共に楽しめるドッグカフェを開催中だ。当日は、愛犬を施設内に連れた状態で、カフェ(ドリンク、フード、スイーツ)を楽しみめる。
ドッグカフェ開催日は、クロスオーバーSUVの『CX-80』を愛犬と共に試乗できる。試乗はスタッフ同乗のもと、「都会の中で自然を感じるコース」か「東京のランドマークを巡るコース」のいずれかを選べる。MAZDA TRANS AOYAMAのウェブサイトから予約が必要。
さらに、愛犬と共にさまざまな土地へでかけてしてほしいという想いから、各地のご当地トリーツ(犬のトレーニングの際に与える“ごほうび”)を集めた。地域の名産品を使ったジャーキーやビスケット、ガムなどが週替わりで店頭に並ぶ。




