小型機からパワフル派まで「ボックスサブウーファー」は多種多様![イン・カー・リスニング学…低音強化編]

「ボックスサブウーファー(シールドタイプ)」の一例(カロッツェリア・_TS-WX1210A)。
「ボックスサブウーファー(シールドタイプ)」の一例(カロッツェリア・_TS-WX1210A)。全 3 枚

愛車のサウンドシステムを進化させていこうとする趣味の世界が存在している。 当連載では、その楽しさの中身を全方位的に紹介している。現在は「低音強化」をテーマに据えて展開中だ。今回は「ボックスサブウーファー」にはさまざまな種類があることを説明していく。

【画像全3枚】

◆「ボックスサブウーファー」なら、より本格的な低音を鳴らせる!

さて、クルマの中ではドアに取り付けられるスピーカーがそれほど大きくないがゆえに、低音が不足しがちだ。そのため、「低音強化」が図られることが多く、その際には口径の大きな低音再生の専用スピーカー「サブウーファー」が使われる。そうすると、それまで聴こえていなかった超低音(低音よりもさらに低い帯域の音)が聴こえてくるので、音楽の楽しさや感動力がアップする。

なお、サブウーファーにはタイプ違いが3つある。「小型・薄型のパワードタイプ」、「ボックスタイプ」、「単体タイプ」だ。この中で導入のハードルが最も低いのは、小型・薄型のパワードタイプだ。それに対して、ボックスタイプは「ボックス」が大きくなり設置スペースを多く取るため、導入のハードルは高くなる。しかし、ボックスが大きいからこそ本格的なサウンドを得やすくなる。スピーカーユニットのストローク量を稼げるので、空気を十分に震わせられるようになるからだ。

「ボックスサブウーファー(バスレフタイプ)」の一例(ヴァイブオーディオ・SLICKCBR12-V7)。「ボックスサブウーファー(バスレフタイプ)」の一例(ヴァイブオーディオ・SLICKCBR12-V7)。

◆タイプはいろいろ。「アンプ」の有無、そしてボックスの構造にも違いアリ!

ところで、ボックスサブウーファーは小型・薄型のパワードタイプと比べて導入のハードルが高くなるのは確かだが、単体タイプと比べるとそれほど高くない。あらかじめ「スピーカーユニット」がボックスに装着されているので、自前でボックスを用意しなくて済むからだ。

そんなボックスサブウーファーにも、タイプ違いがさまざまある。

まずは、「パワーアンプ」も内蔵しているか否かの2タイプがある。そのため、後者を使う場合には「外部パワーアンプ」を別途用意する必要が生じ、その分導入の難易度は高まる。しかし、好みの外部パワーアンプを選択できるのが利点だ。

そして、パワーアンプを内蔵するものとしないもののそれぞれで、ボックスの構造にも違いが生まれる。構造の違いは大きくは3つある。「シールドタイプ」、「バスレフタイプ」、「パッシブラジエータータイプ」だ。

「ボックスサブウーファー(バスレフタイプ)」の一例(カロッツェリア・TS-WX300TA)。「ボックスサブウーファー(バスレフタイプ)」の一例(カロッツェリア・TS-WX300TA)。

◆「シールドタイプ」はタイトな低音を、「バスレフタイプ」は厚みのある低音を鳴らせる!?

この中でもっともスタンダードなのはシールドタイプだ。これはつまり、ボックスが“密閉式”となっていて、スピーカーユニットの裏側から放たれる音エネルギーをボックス内に閉じ込められる。なので、設計の仕方にもよるけれど、よりタイトでレスポンスの良い低音を奏でやすい。

それに対して、バスレフタイプでは「ポート(ダクト)」と呼ばれる穴が開けられていて、スピーカーユニットの背面から放たれる音エネルギーを外に放出できるようになっている。そして、その放出される音エネルギーを上手に使う設計が成されているので、より厚みのある重低音を鳴らしやすい。

そして、パッシブラジエータータイプとは、磁気回路を持たないスピーカーユニットが装着されていて、メインのスピーカーユニットの裏側から放たれる音エネルギーによってこれが鳴らされる。ゆえに、当タイプもより厚みのある低音を鳴らしやすい。ただし、当タイプの製品数は少なめだ。

今回は以上だ。次回からは単体タイプについて深堀りしていく。お楽しみに。

《太田祥三》

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