日産、新型ピックアップトラック『フロンティアPro』を中国発売…約375万円から

日産 フロンティアプロ
日産 フロンティアプロ全 10 枚

日産自動車の中国商用車合弁、鄭州日産は、新型ピックアップトラック『フロンティアPro』を中国市場で発売した。

【画像】日産 フロンティアプロ

フロンティアProは日産初の電動ピックアップトラック。内燃エンジン車も設定される。

フロンティアProの価格も公表。内燃エンジン搭載モデルが16万9900元(約375万円)からに設定された。購入者向けには、スマート特典、充電特典、カスタマイズ特典、アップグレード特典、金融特典など6つの特典プログラムも用意される。

鄭州日産は、日産ブランドの価値提案として「潮玩由NI(トレンドを楽しむ、あなたと共に)」を正式に発表。「潮」は時代の最先端を、「玩」は探求の楽しさと生活への情熱を表現している。「NI」は日産イノベーション(Nissan Innovation)と、すべての「あなた」を意味する。

フロンティアProは、この価値提案を体現するモデルとして位置づけられる。従来のピックアップトラックが持つ「積載と走行はできるが快適性や知能性、ファッション性に欠ける」というイメージを打破。豪華な快適性、先進技術、高性能、ファッション性を兼ね備えた新しい体験を提供する。

同車は、日産グローバルの多目的越野プラットフォーム「星核」をベースに開発。鄭州日産の32年にわたる技術蓄積を活かし、日産ピックアップの信頼性と強靭な性能を継承しながら、最先端のスマート技術、高級乗用車並みの快適性、新エネルギー技術を融合させている。

デザイン面では、日産ファミリーのVモーショングリルを採用。フローティングレーザー彫刻ロゴと分離型LEDヘッドライトを一体化し、高い科学技術感を演出する。車体には2K高色域防護装甲を装備し、高級車と同じ工程の高品質塗装を採用。リアには貫通式立体テールランプを配置し、サイバーパンクスタイルを表現している。

室内は、日産の「大ソファ」の遺伝子を受け継ぐ本革シートを装備。6層複合素材の充填により厚みと通気性を確保し、ワニ革工芸による耐摩耗性と高級感を実現した。後席はSUV並みの広々とした空間を持ち、7種類のシート組み合わせに対応。970Lの完全フラットな荷室空間も実現できる。

安全面では、車体の70%に高張力鋼を使用し、車体フレームには97%の高張力鋼を採用。外装パネルは100%両面亜鉛メッキ鋼板を使用し、底部には専門的な防石撃塗層を大面積に施工している。PHEVモデルのバッテリーは、車体フレームの上方に配置され、約700mmの地上高を確保。オフロード走行や渡河時にも優れた安心感を提供する。25項目の運転支援機能と540度高精細全景画像システムも装備される。

パワートレインは、ディーゼルやPHEVを設定。ディーゼルモデルは第3世代M9Tディーゼルエンジンと8速ATを搭載し、500Nmの強力なトルクを発揮。31度のアプローチアングルと26度のデパーチャーアングル、前200mm・後225mmのサスペンションストロークにより、優れた走破性を実現する。インテリジェント4WDシステムは13種類の全シーン走行モードに対応し、3つのデフロック機能も装備される。

PHEVモデルは、6kWの大容量外部給電機能を搭載。3種類のスマート給電モードと6つの拡張電力シーンに対応し、アウトドアキャンプから作業現場まで幅広い用途に活用できる。

発表会では、2つのカスタマイズモデルも披露された。アウトドアキャンプブランド「秋野地」と共同開発した『フロンティア雲夢X』は、一体化統合設計により複雑な改造なしで装着可能な移動式5つ星アウトドアキャンプ仕様。ドイツの老舗ブランド「ローレンス」と中国の「覇王龍」が共同開発した『フロンティア弯刀』は、全自動ルーフシステムを搭載し、ピックアップトラックを移動式の精緻なキャンピングカーに変身させる。

これら2つのカスタムモデルの投入は、鄭州日産がオープン型共創エコシステムを構築する重要な実践となる。今後も多くのユーザーやパートナーと協力し、フロンティアProのライフスタイルエコシステムを拡張していく方針だ。

フロンティアProの世界初公開は、日産の中国市場戦略深化の重要な一歩であり、「中国で、中国のために、世界へ」という約束の実践でもある。鄭州日産は今後も研究開発投資を拡大し、製品ラインナップの刷新を推進。ユーザーと共により豊かなライフスタイルシーンを探求し、グローバルピックアップ市場の新たな方向性を牽引していく。

《森脇稔》

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