ZFなど4社とSDV技術を展示、QorixがAI搭載開発ツール発表…CES 2026

QorixのSDVイメージ
QorixのSDVイメージ全 1 枚

自動車向けミドルウェア開発を手がけるクオリックス(Qorix)は、CES 2026において、AI搭載の開発者向けツールを発表した。このツールは、ソフトウェア定義車両(SDV)プラットフォームの設定と統合を大幅に簡素化するという。

同社は、ECARX、レッドハット、KPIT、ZFの4社と協力し、SDVのさまざまなシナリオを展示した。展示内容には、IVI(車載インフォテインメント)とADAS(先進運転支援システム)の統合、決定論的な混合クリティカリティ実行、Linuxベースのプラットフォームアーキテクチャなどが含まれる。

4つの実演はすべて、オープンソースプロジェクトであるEclipse S-COREをベースとし、車両プログラム向けに改良された「Qorix Performance Stack」を使用している。

ユースケースとしては、ドメイン間の混合クリティカリティ実行、安全性が重要な機能の決定論的オーケストレーション、クアルコムおよびTIプラットフォーム上でのクロスOS・クロスSoCセットアップ、SDVアーキテクチャ向けのプログラム指向ランタイム制御などが示された。

この多様性は、Qorix Performanceがプラットフォーム間で統合可能であり、現代のSDVの主要なアーキテクチャコンセプトをカバーしていることを実証するものだ。これは自動車メーカーとそのSDV戦略にとって決定的な要素となる。

クオリックスは、Eclipse S-COREを技術基盤としながら、車両プログラムに不可欠な機能を追加している。決定論的オーケストレーション、機能分離、SoC・OS・ハイパーバイザー間の統合、商用サポート、欠陥解決と責任引受、OEMプログラム向けの長期メンテナンスとリリースサポートなどだ。

これらの機能により、クオリックスはEclipse S-COREエコシステムにおいて最も活発な業界パートナーの1つとなっている。同社は、オープンソースコンポーネントを自動車プログラムでの商用展開に利用可能にするS-COREベースのミドルウェアディストリビューションを提供している。

Qorix Performanceディストリビューションにより、自動車メーカーとティア1サプライヤーは、既存の開発環境に直接統合できるすぐに使えるミドルウェア製品を入手できる。この製品には、長期サポート、ツール、安定化、統合が付属する。

クオリックスは、SDV向けの革新的で堅牢なミドルウェアソリューションを開発する技術企業。自動車メーカーとサプライヤーが、アーキテクチャの制御を維持しながら、増大するソフトウェアの複雑性を管理できるよう支援している。

同社のポートフォリオには、TUV認証を取得したAUTOSAR ClassicおよびAdaptiveプラットフォームと、高性能コンピューターとリアルタイム統合向けの独自パフォーマンススタックが含まれる。世界中に約300人の専門家を擁し、主要なOEMおよびティア1プログラム向けにソフトウェア製品を提供している。

クオリックスは、KPITテクノロジーズ、クアルコムベンチャーズ、ZFの合弁会社として、深いソフトウェア専門知識と包括的な自動車知識を組み合わせている。VDA、AUTOSAR、Eclipse Foundationのメンバーであり、明日のモビリティ標準を積極的に形成している。

《森脇稔》

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