アイシン、省エネ大賞で3テーマ受賞…工法別小集団活動や圧縮エアー最適化など

表彰式の様子(安城第1工場)
表彰式の様子(安城第1工場)全 3 枚

アイシンは、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する「2025年度省エネ大賞」の省エネ事例部門において、「省エネルギーセンター会長賞」を3つのテーマで受賞したと発表した。1月28日に東京ビッグサイトで表彰式が行われた。

【画像全3枚】

1つ目の受賞テーマは、生産体質強化推進部による「工法別小集団活動による省エネアイテム発掘と横展活動」。従来の工場単位の省エネ活動から一歩進め、全拠点を横断する「工法軸」の小集団活動を実施した。各工場の工法専門家が集まり議論することで、新たな省エネアイテムの発掘と、工法部会を通じた全拠点への横展開の加速を図った。

具体例として、真空浸炭炉では、熱処理間のインターバルを見ながら真空ポンプや加熱ヒータを間欠運転させる運用を導入。これにより、非稼働時の電力消費を大幅に削減し、原油換算で1621kLの削減を実現した。

2つ目は、安城第1工場による「『エネルギーのジャストインタイム』圧縮エアーの使い方改善による省エネ活動」。昨年度に続き2度目の受賞となった。2035年までに使用電力60%削減とカーボンニュートラル達成をめざす中、工場・生産技術部門で「1サイクル電力低減活動」を開始した。

電力使用比率の高い圧縮エアーを課題と捉え、ショットブラスト工程のエアー使用量最適化に着手。投射時間を26秒から8.6秒へ短縮し、ノズル投射を順次化することでピーク流量と積算流量を大幅に削減。小型コンプレッサーを7台から3台へ集約した。また小型コンプレッサーから排出される廃熱を熱風発生器に再利用する仕組みを構築した。結果としてライン全体で57.7%の電力削減と年間約112.1tのCO2排出量削減を達成。原油換算で58.5kLの削減となった。

3つ目は、安城第2工場による「ITを活用した洗浄機の最適運転化による省エネ」。自動車部品製造に用いる洗浄機において、ITを駆使した検証を重ねつつ、既存機能を最大限に活かして省エネを実現した先進的な取り組みだ。

同機は「洗浄・エアブロー1・エアブロー2」の3工程で構成されており、製品形状の多様性や構造上の制約から各工程での在籍確認ができず、製品がない工程でもポンプやブロアが一斉に起動し、空運転という大きなムダを生んでいた。

そこでプラントシミュレーションを用いて工程を精緻に解析し、(1)入口で取得した製品IDを記憶、(2)コンベア動作に応じてIDを次工程へ移動、(3)ID情報の有無によって在籍を論理的に判定する仕組みを構築した。その結果、CO2排出量73.2トン、原油換算で年間38.3kLを削減し、類似設備2台への展開によってさらに年間76.6kLの追加削減が見込まれる。

省エネ大賞は、事業者や事業場等において実施した他者の模範となる優れた省エネ取り組みや、省エネ性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するもの。この表彰事業では、公開の場での審査発表会や受賞者発表会、さらには省エネ事例部門の全応募事例集や製品・ビジネスモデル部門の受賞概要集などを通じ、情報発信や広報を行うことにより、わが国全体の省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる省エネ型社会の構築に寄与することを目的としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  2. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  3. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
  4. 三菱『パジェロ』新型のデザインはこうなる! 公式発表は2026年秋予定
  5. 発表秒読み?…ホンダ『フィット』7月改良、4グレード構成に刷新か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. セキュア開発における脅威分析【自動車セキュリティ解説 第2回】
  2. 次世代圧電材料向け、「多能性中間膜」の量産化をJSTが支援…Gaianixxが開発
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る