スバル初のグローバルEV自社生産、『トレイルシーカー』が群馬県矢島工場でラインオフ…内燃エンジン車と混流生産実現

スバル・トレイルシーカー(北米向け)
スバル・トレイルシーカー(北米向け)全 6 枚

SUBARU(スバル)は2月4日、群馬製作所矢島工場において、新型EV『トレイルシーカー』の生産を開始したと発表した。

【画像】スバル・トレイルシーカー(米国仕様)

内燃エンジン車とEVを同一ラインで生産する混流生産を目的とした生産ライン改修工事は、2025年8月に着手し計画通り完了した。

トレイルシーカーは、スバルがトヨタ自動車と共同開発したグローバルEVラインアップの第2弾で、グローバル展開モデルでは初となる自社工場でのEV生産となる。2005年より続く両社のアライアンスは2025年に20年の節目を迎え、開発・生産・サプライチェーンなどの幅広い領域で連携を強めてきた。

トレイルシーカーは、スバル独自のシンメトリカルAWDシステムを標準装備し、米国仕様の場合、375馬力の高出力と約280マイル(約450km)の航続距離を実現した本格的なEV・SUVだ。14インチのマルチメディアシステムタッチスクリーンを搭載し、広々とした乗員・荷室スペースを確保している。

グレードはプレミアム、リミテッド、ツーリングの3種類を用意。最低地上高は8.3インチを確保し、X-MODEデュアルモードシステム(スノー/ダート、ディープスノー/マッドモード)、グリップコントロール、ダウンヒルアシストコントロールを装備することで、オフロード走行にも対応する。

シンメトリカルAWDシステムは、電動パワートレインに最適化された設計となっている。車両前後に配置された加速度センサーが、加速、制動、旋回時の動的負荷に適応し、適切な車輪に駆動力を配分することで、さまざまな路面での優れた直進安定性とコントロール性能を実現する。

375馬力を発揮するトレイルシーカーは、0-96km/h加速を4.4秒で達成し、米国で販売されるスバル市販車として最速のモデルとなる。

74.7kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、北米充電規格(NACS)の充電ポートを標準装備することで、全米2万5000か所以上の充電ステーションへのアクセスが可能だ。最大150kWの急速充電器を使用すれば、28分で80%まで充電できる。

バッテリープリコンディショニングシステムを搭載しており、充電ステーションへのナビゲーション設定時、またはドライバーがタッチスクリーンで操作することで作動する。このシステムにより、寒冷地でも通常の気象条件と同等の速度で充電が可能となる。

外観は、最新の『ソルテラ』と同様に、新しいスバルEVライトシグネチャーを採用。フロントには6つ星の発光ロゴ、新デザインのヘッドランプとフロントバンパー、18インチと20インチの特徴的なホイールデザインを採用した。リアには立体的なスバルロゴとリアゲートガーニッシュを配し、夜間の存在感を高めている。

スバルの象徴的なエクステリアデザインに次世代の電動パワートレインを組み合わせたトレイルシーカーは、リアに32.2立方フィートの荷室容量を確保。大型スーツケース4個を収納でき、『アウトバック』に匹敵する積載能力を持つ。標準装備のルーフレールは700ポンドの荷重容量を備え、最大3500ポンドの牽引能力を持つため、人や荷物を運ぶ多様な用途に対応する。

ソルテラと比較すると、トレイルシーカーは全長が6インチ以上長く、全高も約1インチ高い。その結果、乗員スペースと荷室容量が拡大している。

室内は明るいキャビンデザインで、スバル車史上最大となる14インチタッチスクリーンを装備。ダッシュボードのメタリック仕上げが、インテリア全体の落ち着いた水平基調のテーマを強調している。大型センターコンソールは、デバイス充電と個人用品収納の中心的なハブとなる。全モデルでグレーまたはブラックのスターテックス素材のシート表皮を標準装備し、ツーリングモデルではブラックとブルーのレザーシート表皮も選択できる。

《森脇稔》

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