AC100Vコンセントをどこに置くか…ダイハツ e-ハイゼットカーゴ / e-アトレー のねらい

e-ハイゼットカーゴ
e-ハイゼットカーゴ全 14 枚

1丁目1番地というと、いちばん若い番号なので、地図だと端っこになる。ビジネスでは、「最重要事項」を指す比喩として使われる。ダイハツの新型軽EV乗用車の『e-ハイゼットカーゴ』、『e-アトレー』の外部給電AC100V取り出しコンセントはその「1丁目1番地」にある。

【画像全14枚】

具体的にはセンターコンソールのエアコン操作系の下、シフトノブの左。自動車のインテリアデザインでは“地価”の高いところだ。新型車の開発をまとめた製品企画部プロジェクト責任者の齋藤寛氏は、コンセントを「1丁目1番地においた」と述べている。

最終的な車両価格を少しでも下げたい軽自動車、とくに商用車では、いくつもコンセントを設置することはできない。1か所だけならどこに設置するか、設計思想や商品企画が反映される。

ホンダの軽EV商用車『N-VAN e:』では、フロントグリルにコンセントが設置されている。ホンダでは、車外で家電製品、電動ツールを使えることをこの位置の利点としている。ユーザーは車外での作業が多いとの想定だ。フロントエンドなので車両の左右どちら側でもツールを使いやすい。ただしホンダのAC外部給電機能はディーラーオプション、ダイハツでは標準設定となっている。

外部給電AC100V取り出しコンセント外部給電AC100V取り出しコンセント

e-ハイゼットカーゴ / e-アトレーでコンセントを車内に設置した利点について、ダイハツの齋藤氏は「走行中に使える」と言う。停車中なら運転席でもOKだ。パソコンはじめ様々な機器を持ち歩くのが普通になった現代では、ありがたい。最大消費電力の合計は1500W。コンセントの位置が左右の中央なので、運転席、助手席、どちらからでも使える。車外にコンセントを設置した場合の防水・防塵性能や、リッドの耐衝撃性能も簡略化できるだろう。その代わり、車外で家電を使用する際は、ケーブルを引き回すことになる。

フロントドアの窓ガラスを途中で止めて、ケーブルを通すための、樹脂製の外部給電アタッチメント(スペーサー)も用意されている。スペーサーは3分割してコンパクトに重ねて収納する。重ねたときに、いちばん大きいパーツから他のパーツがはみ出さない、秀逸なデザインだ。外したスペーサーは前席頭上のオーバーヘッドシェルフに置く。そのまま置くと走行中に振動でカチャカチャ音を立てそうだ。クッション付きのケースかバッグをオプションでもいいので用意して欲しいが、月販300台規模のそのまたオプションでは、現実的なコストでは無理だろう。ユーザー各自がタオルやプチプチで包んでおくのがよい。

《高木啓》

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